F1第6戦モナコGP予選、詳細レポート
2012年F1第6戦モナコGPが5月26日（土）、モンテカルロ市街地サーキット（1周／3.340km）で2日目を迎え、現地時間14時（日本時間21時）から行われた予選で、ミハエル・シューマッハ（メルセデスAMG）がトップタイムを記録した。
セッション開始時の天候は晴れ、気温23℃、路面温度は40℃。予選Q1は20分間で戦われ、18番手から24番手のドライバーがここで脱落する。セッション開始と同時に全車がコースインしたが、開始約5分でセルジオ・ペレス（ザウバー）がクラッシュ。ペレスはスイミングプールのシケイン出口でガードレールにクラッシュし、左リアタイヤを脱落させた。第2セクターでは全体の最速タイムを記録していたペレスだが、コース上にクルマを止め、セッションは赤旗中断に。ペレスに大きなケガはない。
セッションが再開されると、ケーターハム勢、マルシャ勢、HRT勢に加え、まだタイムを記録していなかったペレスが脱落。また、小林可夢偉（ザウバー）は1コーナーのサンデボーテへのブレーキングでアウト側のガードレールに接触していたが、その後走行を再開した。Q1で予選を終えた18番手から23番手は以下のとおり。
18番手ヘイキ・コバライネン（ケーターハム）、19番手ビタリー・ペトロフ（ケーターハム）、20番手ティモ・グロック（マルシャ）、21番手ペドロ・デ・ラ・ロサ（HRT）、22番手シャルル・ピック（マルシャ）、23番手ナレイン・カーティケヤン（HRT）。
セルジオ・ペレス（ザウバー）はクラッシュしたためタイムを残せなかった。
Q1のトップ5は、ニコ・ヒュルケンベルグ（フォース・インディア）、小林可夢偉（ザウバー）、ロメ・グロジャン（ロータス）、セバスチャン・ベッテル（レッドブル）、ミハエル・シューマッハ（メルセデスAMG）だった。
予選Q2は15分間の戦いになり、11番手から17番手のドライバーがここで予選を終える。Q1同様、セッション開始直後から全車がコースインし、そのままピットへ戻ることなく周回を重ねている。しかし、ジャン・エリック・ベルニュ（トロ・ロッソ）がトンネルの先にあるヌーベルシケインのブレーキングでバランスを崩してガードレールに接触し、フロントウイングを壊してスロー走行になり、これで多くのドライバーがガレージへ戻った。
今週末に速さを見せていたロータス勢だが、このセッションではタイムを思うように伸ばせず、終了ギリギリになってようやく2台ともQ3進出を決めた。その一方、可夢偉やジェンソン・バトン（マクラーレン）がここで予選を終えることとなった。Q2で予選を終えた11番手から17番手は以下のとおり。
11番手ニコ・ヒュルケンベルグ（フォース・インディア）、12番手小林可夢偉（ザウバー）、13番手ジェンソン・バトン（マクラーレン）、14番手ブルーノ・セナ（ウィリアムズ）、15番手ポール・ディ・レスタ（フォース・インディア）、16番手ダニエル・リチャルド（トロ・ロッソ）、17番手ジャン・エリック・ベルニュ（トロ・ロッソ）。
Q2のトップ5は、フェリペ・マッサ（フェラーリ）、ニコ・ロズベルグ（メルセデスAMG）、パストール・マルドナード（ウィリアムズ）、マーク・ウェバー（レッドブル）、ミハエル・シューマッハ（メルセデスAMG）だった。
予選Q3は10分間の戦いになり、ここでポールポジションが決まる。セッションの前半が終わるとフェラーリ勢とベッテルを除く全車がタイムを計測。まずはロズベルグがトップ、グロジャン2番手、ウェバーが3番手になった。そして、ウェバーがセッション終盤になってタイムを更新してトップに浮上したが、シューマッハがセッション終了直前にウェバーのタイムを上回る。
その後、シューマッハのタイムを上回るドライバーは現れず、シューマッハがF1復帰後初となる予選トップに。しかし、前戦スペインGPでブルーノ・セナ（ウィリアムズ）と接触していたシューマッハは、5グリッド降格のペナルティーが決まっているため、予選2番手のウェバーがポールから決勝をスタートすることになる。Q3の結果は以下のとおり。
1番手ミハエル・シューマッハ（メルセデスAMG）、2番手マーク・ウェバー（レッドブル）、3番手ニコ・ロズベルグ（メルセデスAMG）、4番手ルイス・ハミルトン（マクラーレン）、5番手ロメ・グロジャン（ロータス）、6番手フェルナンド・アロンソ（フェラーリ）、7番手フェリペ・マッサ（フェラーリ）、8番手キミ・ライコネン（ロータス）、9番手パストール・マルドナード（ウィリアムズ）、10番手セバスチャン・ベッテル（レッドブル）。
・【結果】F1第6戦モナコGP予選、各ドライバーのタイム、タイム差など
・F1第6戦モナコGP予選の結果
