3度の世界チャンピオンに輝いた往年の名ドライバーであるニキ・ラウダは、ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)が優勝すると確信している。
メルセデスAMGは今年の仕様車W03でかなり進歩したが、まず成功を味わったのは、世界チャンピオンに7度輝いたシューマッハではなく、先月の中国でポールポジションから優勝を果たしたチームメートのニコ・ロズベルグだった。
しかし、ラウダはドイツ紙『Bild(ビルト)』に「ミハエル・シューマッハは今年勝つよ」と語っている。
「メルセデスAMGがついにトップチームを倒せる実力をつけたからさ」と続けた。
43歳のシューマッハは、2010年にF1に復帰してから一度も表彰台に上っていない。
カタルーニャ・サーキットで行われる今週末のレースには、超軽量の新型カーボンギアボックスが持ち込まれる事になっているが、シューマッハはチームの勝利の可能性については慎重だ。
一方でラウダは、シューマッハが今年のピレリタイヤを批判したことが報道され、「負け犬」や「刺激的なシーズンをしらけさせる発言」などと批判されていることについては、大して気にしていないようだ。
「シューミ(シューマッハの愛称)はこのビジネスに何年もいて、よく仕組みも分かっているんだ。彼がF1をしらけさせるわけがないじゃないか」とラウダは笑った。
「ロズベルグの成功はシューマッハにとって苛立ち(いらだち)ではなく、刺激になっているように見える。彼は戦い続けて乗り越えるよ」