F1モナコGP決勝レースを終えて、フェルナンド・アロンソの代役として1戦限定復帰をしたマクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンが、レースを次のように振り返った。
●【決勝結果】F1モナコGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
■ジェンソン・バトン
MCL32-03
スタート 20番手(※ピットレーンからスタート)
レース結果 DNF(※ウェーレインとのクラッシュによりマシンが破損。57周目でリタイア)
ファステストラップ 1分16.912秒 47周目(トップとの差 +2.092秒、17番手)
ピットストップ 2回:1周目(ピットストップ時間 2.78秒)および39周目(ピットストップ時間 4.39秒)[オプション→プライム→オプション]
「今日は、レースでポジションを上げることができず、残念な一日だった。1周目から非常に難しいレースとなり、その後、ウェーレインとのアクシデントが発生した。彼のマシンのタイヤは、1周目から完全に摩耗した状態だった。僕はスタート直後にピットインし、レース開始時点から彼と同じ種類のタイヤを装着していたので、彼のタイヤの状態は分かっていた。
タイヤが路面に付着したラバーの上を走るときにはグリップが全くないので、前のコーナーからの立ち上がりの際に、かなりのトラクションを抱えていた。十分に距離を置いた上でイン側を刺したつもりでしたが、横を見ると、ウェーレインが僕に気づいていないことが分かった。そこで、後ろに下がろうとしたのだけど、すでに手遅れだった。
このマシンに乗っていると、周囲を見渡しにくいのは確かだ。ただ、イン側に入ったときに相手が自分のことを見えないかもしれないとは、その瞬間には思わないんだ。オーバーテイクを仕掛けて、ちゃんと判断したと思ったんだけど、うまくいかなかった。
マシンが横転すると、ドライバーの頭がなにかにぶつかるかどうかが分からないので、そのような光景を目にしたくはない。ただ一番大事なことは、ウェーレインが無事だったことだ。彼と話をしたところ、当然のことながら少し動揺していたが、彼にケガがなかったことがなによりだ。
今日は少しフラストレーションが溜まった。レーシングドライバーとしては、後方でドライブしているだけで、オーバーテイクのチャンスがないというのは難しいものだ。実際にオーバーテイクを仕掛けて、ちゃんと判断したつもりだったが、失敗に終わった。
今週末に、マシンにダメージを与える結果になった点については、チームに対して申し訳なく思う。今日も数周は走行を楽しむことができた。ただ、マシンに損傷を与えるつもりは当然なかったし、そういった結果につながったことはそう多くはない。昨日はすばらしい気分だったし、予選を心から楽しむことができた。今週末は、たくさんのいい思い出を胸にサーキットを去るよ。
(インディ500に挑戦する)フェルナンドが午後に安全で、いいレースをしてくれることを願っている。みんなで楽しみにしているよ」
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