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マノー、激動の7年間 17億円がこぼれ落ちたレースで運命が決まった

2017年01月28日(土)5:22 am

27日(金)に崩壊したマノーは、2010年にヴァージン・レーシングとして始まり、2012年からマルシャ、2015年はマノー・マルシャと、この7年間にわたって何度かチーム名を変えて存続してきた。

■2014年末にも危機

以前のチーム存続の危機では、2014年10月に管財人の管理下に置かれ、2015年シーズンの前夜に、現在のオーナー、スティーブン・フィッツパトリック(エネルギー会社Ovoのボス)によって土壇場で救済されていた。

■17億円が消え去ったブラジルGP

決定的な瞬間はやはりブラジルGPだったという。フィッツパトリックは、昨シーズン残り2戦となったブラジルGPで、フェリペ・ナッセ(ザウバー)が9位フィニッシュした結果、コンストラクターズチャンピオンシップで11位に落ちたことが決定的な瞬間だったと語った。これは、コンストラクターズ10位に与えられる1,500万ドル(約17億円)の賞金がこぼれ落ちたことを意味した。

2016年F1第9戦オーストリアGPではパスカル・ウェーレインが10位入賞を果たし、将来に希望を見出していただけにブラジルでの衝撃は大きかっただろう。

■コスト削減案はやはり必要か?

マノーは、当時FIAのマックス・モズレーから約4,000万ポンドのバジェットキャップ(予算上限案)が導入されると約束され、2010年にF1に加わった3つの新しいチームのうちの1つだった。

しかし、コスト削減を提案していたモズレーは、自身のセックス・スキャンダルなどもあり2009年の任期を持って退任。F1チーム協会(FOTA)とバジェットキャップというコスト削減案の導入を巡って対立していたが、退任したことにより破棄された。そして、2017年1月27日(金)にマノーが崩壊したことにより、当時F1に新規参戦した3チーム全てが崩壊したことになる。

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