ホンダF1プロジェクト総責任者の長谷川祐介は、F1日本GPのひとつ前となるF1マレーシアGPで今季最後のエンジンアップデートを投入する計画を明かした。マレーシアGPでペナルティを消化して、残り6戦に挑みたい考えだ。
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■残り3トークン
ホンダは、後半戦が始まったF1ベルギーGPで、内燃エンジンとターボコンプレッサーに焦点を当てたアップデートに7トークンを使用しており、今シーズン残り3トークンをどこで投入するかに注目されていた。
■すでに6基投入。いつペナルティを消化するか?
ホンダは、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトン共にすでに6基以上を使用しており、母国・日本GPでのグリッド降格ペナルティは何としても避けたい意向だ。
長谷川は、母国の日本で新エンジンを投入することはないという。
「日本でペナルティは受けたくないので、マレーシアは理にかなっています。まだチームと議論中です。ファンは日本でペナルティを受けさせてくれないと思いますよ。私がサーキットに入ることは許されないでしょうね!」と語っている。
■2名同時に投入・ペナルティを受けるか?
今季は残り6レース。もしF1マレーシアGPとF1日本GPでのアップグレードを避けてしまうと、残り4レースとなってしまい、やや遅すぎる。すると、やはりマレーシアGPでの投入が適切だろう。
では2名のドライバー同時にアップグレードを投入するのか?と質問した英『オートスポーツ誌』に対して「もう一つの議論のポイントです。レース戦略とコンストラクターズポイントの観点を考えると、投入は分けた方がいいでしょうね」と答えている。
■残り3トークン、どこをアップグレードするのか?
また、これまで同様に内燃エンジンにフォーカスしているというが、残り3トークンでどこをアップグレードするのだろうか?
「他のエリアに投入するかもしれません。なぜなら、燃焼室を変更するとセッティングに時間がかかります。今年のリソースの多くをそこに割きたくなりません」
ではどこをアップグレードするのだろうか?長谷川は可能性のあるエリアについて「軽量化か、よりタフなシリンダーブロック、またはもっとパワーが得られる他のエリア」とヒントを語った。
フェルナンド・アロンソも大きな期待を寄せるホンダのパワーユニット。来季に向けて今季最後のアップデートにかかる。