F1の暑さ対策は“不公平”!新・冷却ベストは半数のドライバーが使えず

2025年05月03日(土)19:48 pm

記事要約


・F1では高温対策として冷却ベストが導入されたが、重量制限の関係で全ドライバーが使用できず、不公平との指摘が出ている。

・ハースのベアマンは「軽いドライバーしか使えない」としてルール見直しを求め、フェラーリのルクレールも使用に慎重な姿勢を示した。

・現在は気温31度超かつレースディレクターの宣言時のみ義務使用で、それ以外ではチーム方針により対応が分かれている。


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■冷却ベストの新ルールに不満の声 ベアマン「ちょっと不公平」

F1では、過酷な暑さからドライバーの健康と安全を守るため、冷却水を循環させるシステムを内蔵したレーシングインナーの導入が進められている。その最新モデル「Cooling Top RB86」はイタリアのスパルコ社が開発したもので、今週末のマイアミGPで投入され、マクラーレンを含む5チームが使用していると『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報じている。

しかしこの冷却ベストには、着用できるドライバーが限られるという点で、不公平だとする声も上がっている。原因はその重量だ。

■「軽いドライバーしか使えない」重量制限がネックに

ハースのルーキー、オリバー・ベアマンはマイアミで次のように語った。

「ジェッダで試したんですが、とても良かったです。ただ、僕たちは最低重量ギリギリなので使えないんです」

冷却ベストは着用すると重量が増すため、車体とドライバーの合計重量がすでに制限に近いチームでは、使用が難しいのが現状だという。

「気温の基準もかなり高めに設定されています。レースが『熱レース』と公式に宣言されない限り、ベストを使えるのは半分のドライバーだけなんです。それはちょっと不公平だと思います」

ベアマンはこのルールの見直しを求めている。

■ルクレール「効果はあるけど問題も」 フェラーリは“使用禁止”

フェラーリのシャルル・ルクレールも、この冷却システムの効果については評価している。

「一度使ってみましたが、本当に効果がありました。身体がしっかり冷えて、はっきり違いがわかります」

しかしフェラーリは、レースディレクターが『ヒートレース(=高温による警戒対象レース)』と宣言しない限り、着用を認めない方針だという。

また、ルクレールにはもう一つ懸念がある。

「もしレース中にシステムがうまく作動しなくなったら、液体が温かくなって逆に不快です。仮に使える状況でも、僕はあまり使いたくないですね」

冷却ベストは気温が31度を超え、レースディレクターが「ヒート・ハザード(高温警戒)」宣言をした場合にのみ使用が義務付けられる。しかし、それ以外の気温下では任意使用となるため、チーム方針や重量制限の影響で全員が平等に使える状況にはなっていない。

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