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ザウバーF1、新チーム名がすでに訴訟・・・ステークF1チーム・キック・ザウバーは2つのチーム名を使い分け

2024年02月07日(水)20:27 pm

2024年のF1シーズン、ザウバーは2つの正式名称を持つことになるようだ。

■ザウバーは回帰ではない

アルファロメオとのネーミング契約が終了した今年、2024年のネオングリーンの新車のノーズには『ザウバー』の名が戻っている。

「アルファロメオとの6年間を経て、新しいチーム・アイデンティティを確立することは我々にとって重要だった」とチーム代表のアレッサンドロ・アルンニ・ブラヴィは語った。

「(2026年の)アウディ時代の前に、この新しいアイデンティティで自分たちを提示することが重要だった」とチーム代表のアレッサンドロ・アルンニ・ブラヴィは語った。しかし、この新しいアイデンティティはザウバーに回帰するというものではなく、単なる社名にすぎない。

■長く不思議なチーム名

2024年のFIA公式エントリーリストでは、チーム名は『ステークF1チーム・キック・ザウバー』という厄介な名前になっている。しかし、チームは自分たちのことを『ステイクF1』と呼んでいる。シャシー名は正式には「キック・ザウバー」というちょっと面白い名前だ。

「我々のようなチームにとって、商業的なパートナーシップを結ぶことも重要だ」とブラビは言う。

「だから、キックのような、ステークのような重要なパートナーが我々に加わるという機会を利用して、この新しいチーム・アイデンティティを作り出そうとしている」とブラヴィは語った。

■チーム名が訴訟の対象か

ザウバーは、2024年に必要なときに『ステーク』の名前を外し、『キック』に戻すことができるように巧みに位置づけた。なぜなら、キュラソー島のカジノライセンスを持つオーストラリアのベッティングポータルであるステイクは、スイスでは禁止されているからだ。

スイスの放送局『SRF』によると、スイスの連邦カジノ委員会はザウバーに対し、ステークの広告を違法に掲載したとして訴訟を開始したという。

このスイスでの禁止措置は、今年の多くのF1レース開催地でも同様の禁止措置が取られていることから、ザウバーは今週、スイスではなくロンドンで2024年型マシンを発表した。

ブラビはザウバーがスイスの法律に違反したことを否定している。「昨年と同様、我々は適用されるすべての法律を順守する」と彼は主張した。

「ステークが禁止された場合は、別のチーム名を用意する。国によっては、ステークかキック、つまり別のスポンサーと協力することになる」

しかし、法律の専門家であるパトリック・クラウスコフによれば、ステークとキックの切り替えはスイスの当局を納得させそうにないという。チューリッヒ大学の競争法教授は「ステークという言葉はすでに視聴者の脳裏に強く刻み込まれており、おそらく無許可の広告という一線を越えてしまっているのではないか」と語った。

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