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【メルセデス】なぜ?元F1ドライバーのジェローム・ダンブロシオが“控えチーム代表”に

2023年08月01日(火)19:09 pm

メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフが、元F1ドライバーのジェローム・ダンブロシオを自分の“控え”に指名したことが明らかとなった。

■ドライバー引退後はチームマネジメントに携わったダンブロシオ

かつて2011年にヴァージンでF1フルシーズンを戦った経験を持つ37歳のダンブロシオは、フォーミュラEで数シーズを戦った後にレーサーとしてのキャリアに終止符を打ち、2020-2021年シーズンにはフォーミュラEのヴェンチュリー・レーシングのチーム副代表に就任。そして2021-202年シーズンにはチーム代表に昇格し、チームをランキング2位に導いている。

当時、ヴェンチュリーのチームCEOを務めていたのがヴォルフの妻であり元レーシングドライバーのスージー・ヴォルフだったこともあってか、ダンブロシオは今季からメルセデスでドライバー開発ディレクターという役割を担っている。

そして、最近のF1レースにおいては、メルセデスのガレージやピットウォールでヴォルフのすぐそばにダンブロシオの姿が見られるようになっている。

フランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』によれば、ベルギー出身のダンブロシオは、今季ウィリアムズに新チーム代表として移籍したジェームズ・ヴォウルスが昨年までメルセデスで担っていた仕事の多くを引き継いだと報じている。

■今後ヴォルフが不在のときはダンブロシオがチーム代表を代行

そして、ヴォルフはこのほど次のように語った。

「私がグランプリに不在のときは、ジェロームが私の代わりを務めることになる」

「これまでの11年間でそういうことがあったのは3回だけだが、そうした状況を想定しておくことができるのは大切なことだ」

「ジェロームは昨年、ヴェンチュリーで自分の役割を非常によく果たしていた。その小さな組織は、今もまだ2500人を抱える我々の組織とはほとんど関係がない」

「しかし、グランプリ中に彼が介入してくることのほとんどは思慮深いものだと言わざるを得ない」

「これはすでに並外れた成果だと断言できるよ。ジェームズ・アリソン(テクニカルディレクター)がよく私に言うんだが、私の言うことの50パーセントは知的だが、50パーセントはナンセンスなんだそうだ」

笑いながらそう語ったヴォルフは、次のように続けている。

■もっと時間は必要だがダンブロシオはその役割にふさわしい

「もっと真面目に言えば、我々は彼に時間を与えなければならない。だが、私は彼にはこの役割を担うにふさわしい経歴が備わっているという気がしているんだ」

「彼はこれからチーム内、そしてパドックにおいて、信頼を得ていかなければならない」

51歳のヴォルフはそう語ると、次のように付け加えた。

「彼にはまだ時間がある。だが、もしも私が不在となる場合には、彼が私の代わりを務めることができるだろう」

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