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ミハエル・シューマッハの家族が“フェイクインタビュー”掲載誌に法的措置

2023年04月21日(金)21:05 pm

ミハエル・シューマッハの家族が、ドイツのゴシップ誌に対して法的措置を取る姿勢を示したと報じられている。

■ドイツの週刊誌がシューマッハの偽のインタビューを掲載

女性向け週刊誌であるドイツの『Die Aktuelle(ディー・アクトゥエル)』は、その最新号で、7度F1チャンピオンとなった伝説的元F1ドライバーであるミハエル・シューマッハのインタビューと称したニセモノの記事を掲載した。

現在54歳となるシューマッハだが、2013年末のスキー事故で頭部に重傷を負って以来、公の場には姿を見せておらず、現在の健康状態などはまったく不明のままとなっている。

こうした中、『Die Aktuelle(ディー・アクトゥエル)』は、次のように書いてミハエル・シューマッハとのインタビューだという記事を掲載したのだ。

「彼の悲劇的なスキー事故からほぼ10年後、ついに答えを得る」

「友人たちによる貧弱で漠然とした半端な文章はない。だが、彼からの答えはある!」

実際のところ、このインタビューがAI(人工知能)言語モデルによって作成された完全なフェイクであることは記事のフッターにのみ記載されている。

■シューマッハの家族は当該雑誌を提訴か

こうした中、ベルギーの『Het Nieuwsblad(ヘト・ニウスブラド)』紙は、「シューマッハ家のスポークスマンは、この雑誌に対してすでに法的措置が開始されたと述べている」と主張している。

また、フランスの『AFP通信』は、「シューマッハ家は、このインタビューについて法的措置を取るつもりだ」とし、シューマッハのマネージャーであり、家族のスポークスマンでもあるザビーネ・ケームが、電子メールを通じて『Die Aktuelle(ディー・アクトゥエル)』を訴える意向を確認したと報じている

さらに、シューマッハの母国であるドイツのテレビ局『RTL』も次のように報じている。

「ザビーネ・ケームを中心としたマネジメントのサポートにより、シューマッハ一家は、人工知能を使ったインタビューを掲載した雑誌とサイトの両方に対して法的措置を取る予定だ」

『RTL』はさらに、『Die Aktuelle(ディー・アクトゥエル)』の出版元である『Funke Mediengruppe(フンケ・ミディエングルプ)』に言及しながら、次のように付け加えている。

「RTLの質問に対し、『Funke Mediengruppe(フンケ・ミディエングルプ)』は、『Die Aktuelle(ディー・アクトゥエル)』がどのように対処するかについてコメントしようとはしなかった。また、同誌がシューマッハ家に謝罪することになるかという質問にも、今のところ回答は得られていない」

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