レッドブル・ジュニアチームは日本人2人を含む若手ドライバー12人を発表した。7名は継続、5名が新加入となり、10カ国の多国籍なラインナップとなった。F2では6名がチャンピオン獲得を狙う。
【レッドブル・ジュニアチーム継続ドライバー】
■SF:リアム・ローソン
2022年F2選手権で4勝を挙げて年間3位となり、F1マシンもドライブしたローソンは、レッドブルとアルファタウリのリザーブドライバーを務めつつ、レッドブル・ジュニアとして5年目のシーズンはTEAM MUGENからスーパーフォーミュラに参戦する。チームメイトは2022年SFチャンピオンの野尻智紀だ。
■F2:ジャック・クロフォード
F3では1勝して年間7位だった。
レッドブル・ジュニアで4シーズン目のジャック・クロフォード(アメリカ)は、年明けに中東でF3に参戦した後、ハイテック・グランプリからF2にステップアップすることになった。ハイテックはオールレッドブル体制でF2に臨むことになる。
■F2:アイザック・ハジャー
フランス系アルジェリア人ドライバーのアイザック・ハジャー(18歳、フランス/アルジェリア国籍)は、2022年はF3で3勝してチャンピオンシップをリードしたが年間4位に終わった。
レッドブル・ジュニアで2年目のシーズンは、ハイテックGPからF2タイトルに臨む。
■F2:デニス・ハウガー
デニス・ハウガー(19歳、ノルウェー)は、2021年F3チャンピオンで、2022年はプレマ・レーシングからF2に出場して年間10位となったが、レッドブル・ジュニアチームで6シーズン目の2023年は、昨年のドライバーズ&チームチャンピオンのMPモータースポーツに移籍し成功を目指す。
■F2:岩佐歩夢
ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)の岩佐歩夢は、2020年フランスF4でタイトルを獲得した後、2021年のF3(12位)を経て、2022年シーズンはF2に参戦し、ルーキーイヤーで2勝を挙げて年間5位となった。レッドブル・ジュニアチーム3シーズン目となる2023年は、DAMSに残留してさらなるF2での成功を目指している。
■GB3:荒尾創大
日本人ドライバーの荒尾創大(アラオ・ソウタ、17歳、東京)は、2022年フランスF4で2勝を挙げて年間3位となった。レッドブルジュニアとして2シーズン目となる2023年は、イギリスのGB3選手権にハイテックGPから参戦する。
■F4:アービッド・リンブラッド
2022年8月にF4デビューしたばかりのアービッド・リンドブラッド(15歳、イギリス)はすぐにF4に慣れ、2023年はUAE F4(ハイテック・グランプリ)やイタリアF4(プレマ)、その他のF4にも参戦する。
【レッドブル・ジュニアチーム新加入ドライバー】
■F2:エンツォ・フィッティパルディ(新加入)
2度のF1チャンピオンに輝いたエマーソン・フィッティパルディの孫であるエンツォは、F2ルーキーシーズンとなった2022年はイモラで15位スタートから2位フィニッシュを含む6回の表彰台を獲得し、ランキング8位になった。
F2シーズン2年目となる2023年は、2022年にレッドブルのリザーブドライバーであるリアム・ローソンとウィリアムズからF1にデビューするアメリカ人ドライバーのローガン・サージェントを走らせてきたイギリスの名門チーム「カーリン」に移籍することが決まっている。
■F2:ゼイン・マロニー(新加入)
カーリンでエンツォと組むのは、ジュニアチームのもうひとりの新戦力、ゼイン・マロニー(19歳、バルバドス)だ。2022年F3選手権ではフィーチャーレースの最後の3戦で勝利し、タイトルに5ポイント差まで迫り、年間2位だった。
今シーズンのレッドブルのリザーブドライバーのひとりに決定している。
■F3:セバスチャン・モントーヤ(新加入)
元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤの息子であるセバスチャン・モントーヤ(17歳、コロンビア/アメリカ国籍)は、2022年はわずか2戦目のFIA F3レースでポイントを獲得し、2023年はフォーミュラ・リージョナル・ミドルイーストに参戦した後、ハイテックGPからF3フルシーズンを戦うためにレッドブル・ジュニアチームに加入した。F3に参戦するレッドブルのカラーリングはこの1台だけとなる。
■F4:エンツォ・デリニー(新加入)
ジュニアプログラムに加入したフランス人の14歳エンゾ・デリニーは、スペインF4に参戦する。
2021年にアメリカからヨーロッパに移ったデリニーは、カートに参戦し、2022年のWSKでの優勝を経て、2023年はレッドブルジュニアチームに加入し、カンポス・レーシングからスペインF4に参戦する。
■カート:エンツォ・ターンヴァニチュクル(新加入)
エンツォ・ターンヴァニチュクル(13歳、タイ)は2022年OKジュニア世界選手権で優勝するなどカート界で成功を収めている。2023年はレッドブル・ジュニアチームに参加し、Kart RepublicがサポートするプレマからカートFIAヨーロッパ選手権と世界選手権に参戦する。