NEXT...F1開催スケジュール

フェラーリF1チーム代表に更迭のうわさが再燃・・・後任有力候補は他F1チームの現代表か?

2022年11月15日(火)19:04 pm

フェラーリの内部事情に精通しているジャーナリストとして知られるレオ・トゥッリーニが、現在フェラーリF1チームの代表を務めているマッティア・ビノットが、近い将来その職を追われる可能性もあると示唆した。

■メルセデスに逆転される可能性も出てきたフェラーリ

2022年シーズン序盤は、最強F1マシンを手にしたシャルル・ルクレールが2021年のF1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を大きくリードし、今年こそはフェラーリが2007年のキミ・ライコネン以来となるF1ドライバーズタイトルを獲得するかと思われた。

だが、その後マシンの信頼性問題やドライバーやチームのミスによってフェラーリの勢いが失速。これに失望したイタリアのメディアを中心にフェラーリF1チームを率いるビノットの更迭論なども報じられるようになっていたが、それでも、フェラーリ会長のジョン・エルカーンは今後も現体制を維持していくことを表明していた。

しかし、フェラーリは7月上旬に行われた今季の第11戦オーストリアGPを最後に勝利から見放され、レッドブルとの差が大きく開くとともに、シーズン序盤にはかなりの差をつけていたメルセデスに猛追を許す状況となっている。

そして、先週末にブラジルのインテルラゴス・サーキットで行われたサンパウロGPではメルセデスが1-2フィニッシュを飾ったことで、両チームの差は19ポイントにまで縮まってしまっている。つまり、今週末に行われる2022年F1最終戦アブダビGP(20日決勝)の結果次第では、フェラーリがコンストラクターズランキング2位の座をメルセデスに奪われる可能性も出てきているのだ。

■もう今年の開発予算は底をついたとビノット

ビノットによれば、こうした状況となってきたのは、フェラーリはすでに2022年の開発予算を使い果たしてしまっており、メルセデスの進歩に対抗することができなくなっているためだという。

「それは間違いなく我々が自主的に行った選択ではないよ」

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったビノットは、次のように続けた。

「ある時点で、資金が尽きてしまったんだ」

「我々にはもはやパーツを生産するための余分なコストを負担する余裕はないんだ。だから、ほかのチームがまだ改良パーツを持ち込めることに驚いているよ」

■ビノットの後任候補にアルファロメオの現チーム代表

しかし、トゥッリーニはイタリアの『Formula Passion(フォルムラ・パッシオン)』に対し、こうした状況がエルカーンの考えを変える可能性は十分にあるだろうと示唆し、すでに後任候補として現在アルファロメオのチーム代表を務めているフレデリック・バスールや、フェラーリのGTプログラム責任者を務めているアントネッラ・コレッタの名前があがっているとしている。

そして、トゥッリーニによれば、現在アルファロメオというチーム名でF1を戦っているザウバーのCEOでもあるフランス出身のバスールが有力候補だという。

2026年からエンジンサプライヤーとしてF1参戦するアウディがザウバーの株式75パーセントを取得して自分たちのワークスチームにすることが決まっており、アルファロメオは2023年いっぱいで現在の契約を解除することになっている。当然、ザウバーのチーム体制もアウディ参入によって大きく変化することが考えられ、バスールの離脱も考えられないことではないだろう。

「彼(バスール)はシャルル・ルクレールのマネージャーであるニコラ・トッドの親友でもある」

そう語り、バスールのフェラーリ移籍の可能性を示唆したトゥッリーニは、次のように付け加えている。

「ビノットは、経営陣から全幅の信頼を寄せられている場合にのみ続けるべきだよ」。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック