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1年の猶予を得たF1ベルギーGP 2024年以降の開催継続は依然として不透明

2022年08月31日(水)3:01 am

今年が最後の開催となる可能性が高いとされていたスパ・フランコルシャン・サーキットでのF1ベルギーGPだが、今年のレースが開催された先週末に2023年のF1カレンダーにも載ることが正式に発表された。

現在のF1サーキットの中では一番長い7キロメートルを超える全長を誇るスパ・フランコルシャン・サーキットに関してはF1ドライバーたちやファンの人気も高く、そのニュースは喜びをもって迎えられたようだ。

■36万人が現地観戦した今年のベルギーGP

F1がより収入増が見込めるヨーロッパ以外でのレースを増やす方向に進む中、財政的に厳しい立場に置かれながらも、今年のスパ・フランコルシャンには延べ36万人もの観客が訪れていた。

安全面の補強のために大規模な改修が施されたサーキットでは、会場のファンやテレビ放送のためのエンターテインメント向上も図られており、ステファノ・ドメニカリが最高責任者を務めるF1の目にもこれらは好ましいものとして映ったようだ。

F1ベルギーGPのプロモーターである『スパ・グランプリ』を率いるヴァネッサ・メースは、先週末に行われた今年のグランプリを振り返りながら、ベルギーの通信社『Sporza(スポルザ)』に次のように語った。

「観客、FOM(F1商業権管理団体のフォーミュラ・ワン・マネジメント)、そしてすべての関係者に至るまで、誰もが満足していました」

「ステファノ・ドメニカリからも祝福を受けましたし、私はどちらかというと控えめな人間ですが、とてもいいグランプリだったと言うことができると思います」

「何人かによれば、ここ数年では最高レベルだったとのことでした。私たちに何ができるかを示したかったので、関係者全員に感謝したいと思います」

■2024年以降の開催は不透明のまま

しかし、F1関係者の中には、スパが2023年のカレンダーに残ることができたのは、本当は2023年からの開催を目指して交渉が続けられてきた南アフリカGPの交渉が行き詰まったためだという見方をしている者もいるようだ。

そのため、開催継続の危機にあるベルギーGPには、また2024年以降の開催契約を確保するための戦いが残されているわけだ。

「私たちは一歩一歩前進していくつもりです」

そう語ったメースは、契約が延長されたのは1年だけであることを認めながら、次のように続けている。

「今回の契約は2023年だけです。しかし、私たちは長期的な契約も視野に入れています。2023年の契約を結ぶのは非常に難しいことでした。なぜなら、それは高額だからです」

「ですが、ほかにも契約が終了するレースがある中、最初に再契約を結んだのは私たちなんです」。

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