アルファロメオは、2023年のF1シーズン終了後に、ザウバーとのタイトルスポンサー契約を終了することを正式に発表した。
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■7月には契約延長を発表をしていたが・・・
イタリアの名門ブランドであるアルファロメオは、2018年に技術・商業提携という形でF1に復帰し、1年前の2021年夏には「1年ごとの査定」という条件付きで複数年の契約延長を発表した。
そして先月、「パフォーマンス、マーケティング、チームとの積極的な協力関係の両面において、シーズン前半の有望な結果」を踏まえ、2023年までパートナーシップを継続することを発表していた。
しかし、ベルギーGP前、現在の契約を1.5シーズン残して、アルファロメオはザウバーとの関係に終止符を打つことにした。
■アルファロメオ「パートナーシップは2023年末で終了」
アルファロメオは次のようなプレスリリースを発表した。
「アルファロメオ、ザウバーモータースポーツとのパートナーシップを2023年末で終了します」
「アルファロメオは、2017年に長期計画でF1復帰を発表し、2022年7月には、シーズン前半のパフォーマンス、マーケティング、チームとの積極的な協力関係の両面において有望な結果を得たことから、2023年もザウバーとのパートナーシップを継続することを決定したと発表していました」
「アルファロメオは、2022年にブランドの経済的・産業的再建が達成されるため、今後、多くの機会を評価し、長期的な戦略やブランドのポジショニングを維持するために最適なものを決定していくことになります」。
■アルファロメオ、F1活動は継続か?
今回の発表で気になるのは、ザウバーとのパートナーシップを終了するということであり、F1からの撤退や活動中止という言葉を使っていないことだ。このことから、アルファロメオが他チームと関わる可能性もあるだろう。それは同じフェラーリ・パワーユニットを搭載するハースF1チームが有力候補と考えられる。
アルファロメオは、現在51ポイントでコンストラクターズ選手権6位につけている。昨年は9位だったことを考えると今シーズンは非常に良い前半戦だったと言えるだろう。
■やはりアウディの買収候補はザウバーか?
先ほど2026年からのF1参戦を正式発表したアウディは、新たにF1チームを起ち上げる予定はなく、既存のチームとの協力を検討していると明かしている。
複数のチームと交渉中とのことだが、その筆頭候補はアルファロメオF1の運営母体であるスイスのザウバー・モータースポーツが有力視されている。
アウディはザウバーの株式の過半数を取得するとうわさされており、準備が整い次第、ザウバーの将来についても発表されることになるだろう。