新型コロナウイルスによる感染症covid-19の世界的蔓延により、2020年と2021年の開催がキャンセルされた鈴鹿サーキットでのF1日本GPだが、今年は3年ぶりに有観客で開催する準備が着々と進められている。
しかし、この数日、日本国内では感染者数が増えていることから、海外のメディアもF1日本GPの開催について注視しているようだ。
■3年ぶりの開催を目指す日本GP、チケット販売もすでに開始
今年の日本GPは第18戦として10月9日(日)に決勝が行われる計画となっており、すでに鈴鹿サーキットは今月18日(月)からチケット先行販売を開始しており、24日(日)からは一般販売も開始されることになっている。
昨年から日本人F1ドライバーである角田裕毅(アルファタウリ)が参戦していることもあり、ファンとしては3年ぶりに開催される日本GPを非常に楽しみにしているのは間違いない。
■「開催できるだろう」と鈴鹿サーキット
だが、7月に入ってから新型コロナウイルス感染者がまたも激増傾向となってきていることから、また新型コロナウイルス問題が懸念される状況となってきている。しかし、感染症は日本だけでなく、他の地域でも増加の一途をたどっている。
三重県にある「鈴鹿サーキット」と栃木県にある「ツインリンクもてぎ」の管理会社であり、F1日本GPのプロモーターでもあるホンダモビリティランド株式会社の田中薫社長は『as-web.jp』に対し、世界的にも重症者は感染者数ほどには増えておらず、多くの国は旅行に関してオープンで「経済再開を優先している」ことから、日本も開催できると考えているようだ。
「日本もその方向を表明しているようなので、このままの状況であれば、開催できるのではないかと思っています」
■現時点ではチケット販売に特別な制限をかける予定はなし
田中社長によれば、今年は世界的にcovid-19の状況がかなり落ち着いてきており、ワクチン摂取の有無に関係なく、ほとんどの国からの日本への入国は大きな制限を受けないことになっているため、鈴鹿サーキットとしてもチケット販売に関して現状は「特別な制限はない」という。
当面はこの状況の成り行きを静観するしかない、というのが本当のところかもしれない。