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元F1ボスのバーニー・エクレストン、ブラジルで銃を不法所持し逮捕

2022年05月27日(金)11:22 am

5月26日(木)深夜、F1の元最高責任者であるバーニー・エクレストンが、スイス行きのプライベートジェットに搭乗する際、銃を不法に所持していたとしてブラジルで逮捕されたと『BBC Sport(BBCスポーツ)』や『Reuters(ロイター通信)』など複数のメディアが報じた。

■プライベートジェット搭乗前に・・・

木曜日の深夜、ブラジルの地元警察は、X線検査で91歳になるエクレストンの荷物から非正規品のLWシーカンプ32口径銃を発見したと発表した。

エクレストンはその銃を所有していることは認めたが、当時は荷物に入っていることに気づかなかったという。

エクレストンの逮捕について尋ねられたサンパウロ州公安局は『Reuters(ロイター通信)』に対し、カンピーナスの空港でビジネスマンが銃器所持で逮捕されたことを認めたが、直接の名前は出さなかった。

■保釈金を支払い釈放

当局によると「銀色の小型ピストル」は弾切れで、エクレストンは保釈金として6060レアル(約16万円)を支払って釈放され、スイスへの渡航を許可された。なお、銃は押収されたという。

■妻はFIA副会長

2017年に退任するまで40年間、F1のトップとして活躍してきたエクレストンは、ミスターF1として牽引し、今日のような10億ドル(1,200億円)規模のビジネスへと進化させた人物だ。

なお、エクレストンはブラジル出身のファビアナ・エクレストンと再婚しており、2021年末、妻のファビアナはFIA副会長と世界モータースポーツ評議会のメンバーに選出されている。

■過去には誘拐事件や強盗にも

過去にはファビアナの母親アパレシーダ・シュンクが2016年にサンパウロで誘拐され、犯人は1億2000万レアル(約31億円)の身代金を要求したが、9日後に警察の介入のおかげで身代金を支払うことなく解放された。

また、エクレストン自身も2010年にロンドン中心部で強盗に遭い、時計を含む宝石類を奪われ、頭に怪我を負っていた。

こうしたことから護身用として所持していた可能性は高いが、現時点でコメントは発表されていない。

■ブラジルで各種イベントに出席していた

この5月、エクレストン夫妻はサンパウロ近郊の田舎で開催されたストックカーレースや、ブラジルの英雄F1世界王者ネルソン・ピケとの会談など、いくつかのイベントに出席していた。

ピケは当時エクレストンが2代目オーナーだった頃のブラバムで、81年と83年に2度のF1世界王者に輝いている。

エクレストンは、2017年にアメリカ企業のリバティ・メディアが商業権を手に入れてからは、F1の主要ポストを外されている。

現在、エクレストン夫妻は2012年からサンパウロ近郊にコーヒー農園を所有しており、ヨーロッパにいない時はここで過ごしているという。

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