伝えられるところによれば、先週末に行われた今季のF1第5戦マイアミGPで優勝を果たしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はレース後に脱水症状を起こしていたようだ。
●【2022F1第5戦マイアミGP】決勝レースのタイム、周回数、ピット回数
完成したばかりのマイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われたマイアミGP決勝はフロリダの太陽の下で気温も上がり、ドライバーにとってはかなり厳しいものとなっていたようだ。
そして、2021年のF1チャンピオンであるフェルスタッペンは、57周で争われたレース中に一滴の水も口にしておらず、レース後には体重が3キログラムも減っていたという。
かつてレッドブルでレースをしたこともある元F1ドライバーのロバート・ドーンボスは、母国オランダの『Ziggo Sport(ジッホ・スポルト)』に次のように語った。
「水分補給システムの設置は、エンジニアによって現在検討されているところだ」
「だが、彼らにはもう1キログラムもバラスト(重り)を積む余裕はないんだ」
F1技術レギュレーションに定められた最低重量をかなりオーバーしていると伝えられている2022年のレッドブルF1マシンに言及しながらそう語ったドーンボスは、現在そのマシンに標準的なドリンクボトルが備えられているのかどうかはよく知らないと認めつつ、次のように付け加えた。
「しかし、彼らが設置しないと決めていたとしても僕は驚かないよ」
マイアミGP決勝終盤の54周目にはファステストラップを刻んで見せていた24歳のフェルスタッペンだが、レース後には疲労困ぱいの様子で、すぐに飲み物を手に取って座り、その後表彰台に案内されていた。