F1オーストリアGP(レッドブル・リンク)決勝レース後、6人ものドライバーにペナルティが科せられた。さらに、お咎めなしとなったもののさらに6人ものドライバーも調査対象となっていた。
●【最終結果:6人にペナルティ!F1第9戦オーストリアGP】決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
レース中でも多くのペナルティが科せられていたが、レース後にこれだけのドライバーにペナルティが出るのも珍しい。角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)の言葉「トラフィック・パラダイス」を借りれば、「ペナルティ・パラダイス」とでも言えるような状況だ。
レース後に発表された6人のペナルティは以下の通り。
■1人目:セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
決定:10秒タイムペナルティ
理由:他のドライバー(ルクレール)をコースアウトさせたため。
■2人目:18 ランス・ストロール(アストンマーティン)
決定:5秒タイム加算ペナルティ
理由:ピットレーン速度違反
■3人目:22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
決定:5秒タイム加算ペナルティ
理由:ピット入口の白線をまたいだため(2回目)レース後に加算
■4人目:7 キミ・ライコネン(アルファロメオ)
決定:20秒タイムペナルティ、2ペナルティポイント(過去12ヶ月累積6ポイント)
理由:(ベッテルとの)衝突事故を発生させたためドライブスルーペナルティを科せられたが、(最終ラップだったため)20秒タイム加算ペナルティに変更
■5人目:9 ニキータ・マゼピン(ハース)
決定:30秒タイムペナルティ
理由:ダブルイエローフラッグ無視をしたため、10秒のストップ&ゴーペナルティを科せられたが、30秒タイム加算ペナルティに変更
■6人目:6 ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
決定:30秒タイムペナルティ
理由:ダブルイエローフラッグ無視をしたため、10秒のストップ&ゴーペナルティを科せられたが、30秒タイム加算ペナルティに変更
■最終ラップの接触で8人が調査対象に
マゼピンとラティフィのペナルティは、最終ラップにライコネンとベッテルがターン5で絡んだインシデントに関連したものだった。
このインシデントが発生してからセクター2で速度減速を指示するダブルイエローフラッグが出されていたものの、多くのドライバーが十分に減速をしなかったとして調査を受けていた。しかし、最終的にペナルティを科せられたのはマゼピンとラティフィの2人だった。
他の調査対象のドライバーたちは、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、そしてダニエル・リカルド(マクラーレン)だったが、この6人についてはお咎めなしとなった。
これにより、15位でフィニッシュしたニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)は16位へ、16位でフィニッシュしたキミ・ライコネン(アルファロメオ)は15位という最終リザルトになっている。
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