ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーが、2021年のF1コンストラクターズ選手権において自分たちが最下位に沈む可能性もあると認めた。
先週の金曜日(12日)から3日間にわたってバーレーンでF1公式プレシーズンテストが行われたが、F1関係者の中には今年のウィリアムズは昨年までよりも大きく改善されていると見ている者が多いようだ。
実際のところ、チーム予算が少ないハースはすでに今年のF1マシン開発よりも全く新たな技術レギュレーションが導入される2022年のマシン開発の方に注力していくことを認めている。
だが、昨年新オーナーに買収されて生まれ変わった新生ウィリアムズは2021年シーズンに向けて2020年型マシンにかなりの修正を加えてきているようだ。
しかし、ウィリアムズで3年目のF1シーズンを迎えるジョージ・ラッセルは、2021年型ウィリアムズF1マシンは空力ルール変更によって失われるダウンフォースを取り戻すことに重点を置いたことにより「風の影響をさらに受けやすくなった」と語り、次のように付け加えた。
「僕たちはより大きなダウンフォースを得る方法を選択したんだ。だけど、それによって少しばかり微妙な挙動が犠牲になってしまっているよ」
だが、ラッセルはウィリアムズがとった選択は間違いではないと次のように続けている。
「もし昨年と同じペースでずっと走っていればポイントを手にすることができないのは分かっている」
「今年チャンピオンシップで8位か9位になるには2つのレースで速さを発揮するだけでいいはずだよ」
ウィリアムズの最初の目標は2020年のコンストラクターズ選手権で9位だったハースを追い越すことだ。
そして、ハースのシュタイナーはそうなる可能性はあると考えている。
「それはありえるね」
「もしそうなれば、我々もそれに取り組む必要があるだろう。今季は過渡的シーズンにすると決めていたので、それはこれから考えていくことになる」
「しかし、我々としてはこれが最善の選択肢だと判断したんだ」
そう語ったシュタイナーは次のように付け加えた。
「時には、2歩進む前に1歩下がることも必要だからね」