F1第10戦ロシアGP(ソチ)決勝レースが27日開催された。優勝したのはバルテリ・ボッタス(メルセデス)、2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、ポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)はペナルティもあり3位だった。
【決勝レース結果】2020年F1第10戦ロシアGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
■1周目に2台クラッシュでセーフティカー導入
レースは1周目から波乱含みだった。スタートしてすぐのターン2の出口でカルロス・サインツ(マクラーレン)が、そしてターン4でランス・ストロール(レーシングポイント)がクラッシュし、セーフティカーが導入された。
LAP 1/53
Carlos Sainz was forced wide after the start - and hit the edge of the wall as he tried to rejoin the track #RussianGP #F1 pic.twitter.com/SYczEWyUzD
— Formula 1 (@F1) September 27, 2020
LAP 4/53 (BEHIND SAFETY CAR)
Lando Norris is reporting damage to his McLaren - debris from the Sainz and Stroll crashes#RussianGP #F1 pic.twitter.com/qyGE08yoOo
— Formula 1 (@F1) September 27, 2020
LAP 1/53
Ouch... #RussianGP #F1 @lance_stroll pic.twitter.com/3JrDlgJNQZ
— Formula 1 (@F1) September 27, 2020
サインツはターン2を外れ、ボラードの間を通過する際、勢い余って左側のウォールに左フロントタイヤをヒットしてしまった。
ストロールは、ターン4の出口で右後ろにいたシャルル・ルクレール(フェラーリ)に接触され、右側のウォールにクラッシュしてしまった。
■ハミルトンに10秒タイムペナルティ
3番グリッドからスタートしたボッタスは、スタートでフェルスタッペンを抜いて2番手に浮上。ターン2ではアウト側からやや前に出るも、惜しくもイン側のハミルトンを抜けなかった。
2番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは、イン側の汚れた路面の影響もあり加速が伸びず3番手に落ちた。その後ダニエル・リカルド(ルノー)にも抜かれたがすぐに抜き返した。
ポールポジションからスタートしたハミルトンは、スターティング・グリッドへ向かうレコノサンスラップで指定場所以外で2回もスタート練習をした違反により、5秒タイムペナルティが2回、合計10秒タイムペナルティを科せられた。
BREAKING: Lewis Hamilton is under investigation by the race stewards for a practice start outside of the designated area #RussianGP #F1 pic.twitter.com/Gw3NoKgvwe
— Formula 1 (@F1) September 27, 2020
納得いかないハミルトンは、「ルールブックのどこに書いてあるのさ?」と怒りをぶつけたが、担当エンジニアに「レースに集中しよう」とたしなめられる。実際、レースディレクターノートの第19.2条に書かれていた・・・。
ソフトタイヤでスタートしたハミルトンだったが、感触もタイムも良かったこともあり「(ピットに)早めに呼ばないで!」と強い口調で伝えた。しかし16周目にピットに呼ばれ、10秒タイムペナルティを消化した後、タイヤ交換。その後もペナルティに納得がいかないハミルトンは無線で「(ペナルティは)バカげているよ」、「(ピットに)呼ぶのが早すぎるよ。最後までタイヤが持つか分からない」と不満をぶつけていた。
11周目、アルボンはゲーム仲間のジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)とランド・ノリス(マクラーレン)と激しいバトルを展開。3人はゲーム以外の実際のバトルを楽しんでいるかのようにも見えた。この勝負はラッセルがタイヤをロックさせてしまい、アルボンに先行を許す形となった。
レースは、ハミルトンのタイムペナルティもあり、ボッタスが2017年に初優勝を飾ったサーキットでキャリア9勝目を飾った。今季は7月の開幕戦F1オーストリアGP以来となる2勝目。またメルセデス・ドライバーの勝利数としては、あのファン・マヌエル・ファンジオを上回った。またファステストラップを記録して1ポイントも獲得している。
ボッタスはチェッカーを受けた後「僕を批判する人たちへ、見たか!」とあの有名なセリフを力強く語った。
フェルスタッペンはハミルトンのペナルティもあり最終的には2位を守り切ってフィニッシュ。
一時は中団まで落ちたハミルトンだったが、最終的に3位までばん回してフィニッシュした。
セルジオ・ペレス(レーシングポイント)は4位フィニッシュ。
5位はターン2をコース外走行した際にボラードを通過しなかったため5秒タイムペナルティを科せられたダニエル・リカルド(ルノー)。リカルドはチームメートのエステバン・オコン(ルノー)をオーバーテイクした際にわずかにコースをオーバーランしてしまい、ボラードを通過できなかったことで科せられた不運なペナルティだったが、「OK、もっと速く走るよ。僕が悪いんだから」と不満を述べるハミルトンとは対照的に潔く受け入れ、レース後に5秒加算されても5位を守り切った。
6位はシャルル・ルクレール(フェラーリ)で、4位でフィニッシュした70周年記念GP以来の最高順位となった。7位はオコン。
8位から10位は、ホンダF1勢だ。8位は母国GPのダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)。9位はアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)を抜いたピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)。ギアボックスを交換して15番グリッドからスタートしたアルボンは、なんとか10位でフィニッシュした。
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