今年から世界トップクラスの自転車チームであるチーム・バーレーンのスポンサーとなったマクラーレンだが、わずか1年でこのプロジェクトから撤退することが明らかとなった。
バーレーン国営ファンドが株主に名前を連ねるなどバーレーンとの関係が深いマクラーレンだが、2019年末にはバーレーンのプロ自転車チームのタイトルスポンサーとなり、新たにチーム・バーレーン・マクラーレンを結成したことを発表。2020年にはマクラーレンのイメージカラーであるオレンジが施されたロードバイクで自転車ロードレースの世界最高峰シリーズであるUCIワールドツアーを戦っている。
新城幸也選手が所属していることで日本にもファンが多いバーレーン・マクラーレンだが、このほどマクラーレンが2020年シーズン限りでタイトルスポンサーから降りることを発表した。
新型コロナウイルスのパンデミックにより経営に大きな打撃を受けたマクラーレン・グループは従業員の大量解雇や公的支援を受けるなど、かなり厳しい状況に置かれたことが明らかとなっていた。今回の自転車プロジェクトからの撤退もその影響だと考えて間違いないだろう。
チーム・バーレーンは、マクラーレンの発表を受ける形で次のような声明を出している。
「パートナーシップに貢献してくれたマクラーレンに感謝する。そして再び集中することになる4輪レースがうまくいくことを願っている」