2020年2月28日(金)、バルセロナ・カタルーニャサーキットで第2回F1合同テスト3日目・最終日となるセッションが行われた。
●【F1合同テスト2・3日目タイム】最終日はメルセデス、レッドブル・ホンダ、ルノー、フェラーリ!
最後に笑ったのはバルテリ・ボッタス(メルセデス)で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは0.073秒差で終えた。
■やはり速いメルセデス
ボッタスは最も軟らかいC5コンパウンドのタイヤで1分16秒196のベストタイムをマーク。先週の金曜日に自身が出した最速タイム1分15秒732から約0.5秒落ちだったものの、2週間のテスト期間で最速タイムと2番目に速いタイムをマークすることとなった。
■レッドブル・ホンダも速い!がやや心配
フェルスタッペンが出した2番手タイムはC4タイヤで出したもので、RB16のペースは良かったものの、わずか45周に終わったのは理想的とは言えないだろう。
アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)はターン12でグラベルに入ってしまい、赤旗になることはなかったものの、最下位の14番手で終えることとなった。レッドブルは午前中、ガレージでフロア交換をしていたが、これがどんな問題だったかは正確には不明だ。
■ルノーは速いが信頼性に難
ダニエル・リカルド(ルノー)は3番手でテストを締めくくった。6日間で4番目に速いタイムとなった。
最も軟らかいC5コンパウンドのタイヤで1分16.276秒をマークしたが、65周に留まってしまった。ルノーはこの6日間で走行距離に苦しんでおり、速さはあるものの信頼性が心配だ。
■フェラーリはどこまで速いのか
シャルル・ルクレール(フェラーリ)が金曜日に出した1分16秒360がフェラーリとしての最速タイムとなった。また、この日は181周という最多周回数を走行しており、信頼性に深刻な問題はなさそうだ。
■ハースは中団グループで苦戦か
ハースは午前中にロマン・グロージャンがターン7でグラベルに入ってしまったが、自力でコース復帰。午後はケビン・マグヌッセンがドライブしたが、クラッチトラブルによりガレージで長い時間を過ごすことになり、わずか29周しかできなかった。
■全チーム、本当の実力を見せず
最終日、どんなタイムが飛び出すのかと楽しみにしていたファンも多かっただろうが、C5コンパウンドのタイヤでも予選のようなタイムを見ることはできなかった。各チームはその実力を開幕戦オーストラリアGPの予選で初めて見せることになる。
実力が見えてこないが、ひとつ確実に言えるのは、ウィリアムズが大幅に戦闘力を向上させていることだろう。すでにジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)は1分16秒台を出しているが、昨年のF1スペインGP予選では1分19秒台の壁を崩せなかったのだから・・・。古豪の復活に期待しよう。
3月15日(日)の開幕戦まであと2週間。やはり王者メルセデスが速いのか、それともレッドブル・ホンダとフェラーリが追撃するのだろうか。それとも復活が近いマクラーレン、速さを見せたルノー、“ピンクのメルセデス”レーシングポイント、カラーリングが絶賛されておりチームの雰囲気も明るいアルファタウリ・ホンダの活躍にも注目だ。
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