マクラーレンが最先端の技術を投入した新F1シミュレーターを建造することになったと報じられている。
マクラーレンが現在使用しているF1シミュレーターは、すでに“時代後れ”のものとなっているのは間違いないようだ。
2007年から2012年までの6年間をマクラーレンで過ごしたルイス・ハミルトン(現メルセデス)は、スペインの『El Confidencial(コンフィデンシアル)』に対し、当時からそのシミュレーターで作業をしていたが実際のところ“かなりひどい代物”だったとに語り、次のように付け加えた。
「100ポンド(約15,000円)払ってプレイステーション(ソニー・インタラクティブエンタテインメントが開発・発売している家庭用ゲーム機)を買えば、同じことが学べたよ」
だが、『El Confidencial(コンフィデンシアル)』は、そのマクラーレンがついに最新式F1シミュレーターを建造することになったと報じている。
「完全に新しいものだよ」
トロロッソから今季マクラーレンに移籍したテクニカルディレクターのジェームス・キーはそう語ると、次のように付け加えた。
「テクノロジーが変わったんだ。この第三世代テクノロジーは非常に違ったものになるよ」
2021年からF1ルールが大きく変わり、新たにバジェットキャップと呼ばれるチーム予算上限値も導入されることになっている。マクラーレンとしてもバジェットキャップ導入前に最新鋭のシミュレーターを建造し、2021年型マシンの製造に役立てていく計画のようだ。
ちなみに、マクラーレンは2021年からはルノーエンジンに替えてメルセデスエンジンを搭載することになっている。