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【予選レポート】フェラーリにまたも不運 ホンダはトップ10に2台/F1アゼルバイジャンGP

2019年04月28日(日)0:52 am

2019年F1第4戦アゼルバイジャンGPが4月27日(土)、バクー市街地サーキット(1周6.003km)で2日目を迎え、現地時間17時(日本時間22時)から行われた予選でメルセデスのバルテリ・ボッタスがポールポジションを獲得した。今季2回目、通算8回目。

●【予選結果】2019年F1第4戦アゼルバイジャンGP予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数

【予選Q1】ガスリーが意地のトップタイム

18分間で行われたQ1では、明日の決勝をピットレーンからスタートすることが決まっているレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーがトップタイムを刻み、それにフェラーリのシャルル・ルクレール、メルセデスのルイス・ハミルトンが続く展開となってセッション終盤に向かっていく。

ホンダエンジンを搭載するレッドブルとトロロッソのドライバーたちはまずまずのタイムを刻み、その後方ではルノー勢やハース勢がQ2進出をかけた最後のアタックに臨んでいく。

ところがチェッカーフラッグが振られた直後にウィリアムズのロバート・クビサがターン8のバリアに激突し、ここで赤旗が振られる。すでに残り時間はなく、その時点での順位でQ1の結果が確定することになった。

予選の前に行われたフリー走行3回目で最下位に位置していたガスリーが自分の存在を示すかのようにQ1をトップタイムで終えている。

Q1でノックアウトされた16番手から20番手までのドライバーは以下の通り。
16番手ランス・ストロール(レーシングポイント)、17番手ロマン・グロージャン(ハース)、18番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、19番手ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)、20番手ロバート・クビサ(ウィリアムズ)。

【予選Q2】ポールシッター最有力候補がまさかのクラッシュ

15分間で争われるQ2は、クビサのクラッシュによるウォールの修復作業により開始が大きく遅れてしまう。

バクーの太陽が西に傾き始め、路面温度がどんどん下がり始める難しいコンディションの中で、フェラーリ勢だけがここに持ち込まれたドライタイヤの中で中間に位置するミディアムタイヤでこのセッションを乗り切る戦略をとる。

アタックラップが開始されると、まずボッタスがトップタイムをマークし、それにハミルトン、ルクレールが続いていく。その直後にレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが好タイムを刻んでトップ躍り出る。

一方、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)はペースが上がらず、最初のアタックではノックアウトゾーンの11番手にとどまった。ピットレーンスタートとなることが決まっているガスリーはタイヤを温存するためにQ2では走行しない戦略をとった。

ところが、フリー走行で圧倒的な速さを見せてポールポジション獲得の最有力候補と目されていたルクレールがクビサとまったく同じターン8のウォールの餌食となってしまい、ここで再びセッションが赤旗中断となってしまう。

この時点で5番手タイムを刻んでいたルクレールはQ2突破は間違いない状況にあったが、Q3では走行できないことが確定してしまった。

セッションが再開されると、その時点でトップに立っていたフェルスタッペンは走行を見合わせる作戦をとる。一方、11番手とノックアウトゾーンに位置していたベッテルはQ3進出に向けてソフトタイヤに履き替えてアタックを開始する。

だが、ウォールの修復に時間がかかったこともあり路面温度がかなり下がってしまい、どのドライバーもあまりペースを上げることができない状態となっていた。しかし、ベッテルはなんとか5番手タイムを刻んでQ3進出を確実にする。

一方、今季初のQ3進出を目指していたトロロッソ・ホンダだが、ダニール・クビアトは9番手でQ2突破を果たしたものの、ルーキーのアレクサンダー・アルボンは13番手でQ2敗退となってしまった。ガスリーもQ2出走を見合わせたため、ホンダエンジン勢ではフェルスタッペンとクビアトの2人がQ3に進んだ。

この結果、Q1に続きQ2もレッドブル・ホンダがトップで終えている。

Q2でノックアウトされた11番手から15番手までのドライバーは以下の通り。
11番手カルロス・サインツ(マクラーレン)、12番手ダニエル・リカルド(ルノー)、13番手アレクサンダー・アルボン(トロロッソ)、14番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、15番手ピエール・ガスリー(レッドブル)。

【予選Q3】ボッタスが2戦連続ポール

12分間で戦われたQ3はルクレールが消えたことで9台での争いとなる。

最初のアタックでは予選に強いメルセデスが地力を見せ、ハミルトンが1分40秒703の暫定ポールタイムを刻む。2番手にベッテル、3番手にボッタス、4番手にフェルスタッペンが続く展開となる。だが、フェルスタッペンはそのままアタックを続け、ハミルトンに次ぐ2番手に浮上する走りを見せる。そしてクビアトも懸命の走りを見せるが、レーシングポイントのセルジオ・ペレスのタイムを上回ることができず、6番手にとどまった。

ポールポジションを決めるQ3最後のアタックが開始されると、ベッテルがセクター1で全体ベストタイムを更新する走りを見せる。セクター2も自己ベストでつないだベッテルだったが、ハミルトンのタイムには届かない。

これでハミルトンのポールポジションが確定かと思われたが、各セクションのタイムをうまくまとめたボッタスが最後の最後にトータルでハミルトンを0.059秒上回るタイムを刻み、逆転で第3戦中国GPから2戦連続でのポールポジション獲得を決めた。

■予選トップ10ドライバー

ポールポジション/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:40.495
2番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:40.554
3番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:40.797
4番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 1:41.069
5番手/セルジオ・ペレス(レーシングポイント) 1:41.593
6番手/ダニール・クビアト(トロロッソ) 1:41.681
7番手/ランド・ノリス(マクラーレン) 1:41.886
8番手/アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ) 1:42.424
9番手/キミ・ライコネン(アルファロメオ) 1:43.068
10番手/シャルル・ルクレール(フェラーリ) ノータイム

なお、8番手となったアルファロメオのジョビナッツィは、規定数を超えるPUコンポーネントを投入したことで明日の決勝では10グリッド降格ペナルティーを受けることが決まっている。

F1アゼルバイジャンGP決勝は、明日の日本時間21時10分にスタートする。

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