レッドブル首脳のひとりヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、今季のフェラーリF1マシンは違法ではないと語った。
今季の開幕戦こそ予想外の不振に見舞われたフェラーリだが、第2戦バーレーンGPの予選ではライバルたちに大きな差をつけて最前列グリッドを独占。
ライバルチームたちがGPSで計測したところ、フェラーリの2019年型車SF90が搭載する今季仕様PU(パワーユニット)はストレートだけでライバルたちにコンマ5秒の差をつける圧倒的なパワーを示していたという。
その後、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、フェラーリが使用しているShell製の燃料はグレープフルーツジュースのような匂いがしていたと発言し、フェラーリのパワーの秘密はその新燃料にあるのではないかと示唆していた。
この件についてマルコはドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように語った。
「フェラーリのガレージからおかしな匂いがするのは本当だよ」
「だが、グレープフルーツではないよ。イチゴだ」
しかしマルコは、レッドブルはフェラーリが何か違法なことをやっているとは思っていないと次のように続けた。
「我々としては、フェラーリが自分たちのエンジンにとって完璧な配合の燃料を見つけたのだと思っている。そして、本当にいい仕事をしたということだ」
「これから、我々もみんなそうしていかなくてはならない」
そう語ったマルコは次のように付け加えている。
「彼らのクルマは違法ではないよ」