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「ベッテルは絶頂期を過ぎた」とジャッキー・スチュワート

2018年11月01日(木)5:15 am

F1界の大御所である元F1ドライバーのジャッキー・スチュワートが、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)はもう絶頂期を過ぎてしまったようだと語った。

1960年代中盤から70年代中盤までF1で活躍し、3度F1チャンピオンに輝いた実績を持つ79歳のスチュワートは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がF1メキシコGPで通算5回目のタイトル獲得を確定させたことを受け、ドイツの『Bild(ビルト)』に次のように語った。

■ベッテルは若くして成功しすぎた

「私は、セバスチャンはもうピークを過ぎてしまい、ルイスはまだ頂点を目指しているところだと思う」

「セバスチャンが復活できないという理由はないよ。だが、彼は自分自身や、自分がしたいこと、したくないことに対してより批判的にならざるを得ないシーズンを経験してしまった。だから、それはすごく難しいだろうね。

今季通算5回目のF1王座についたハミルトンは現在33歳だ。そしてベッテルは31歳でハミルトンよりも2つ若い。それなのにベッテルの方が先にF1ドライバーとしての峠を越えてしまったのは、ベッテルがあまりにも若くして頂点に上ってしまったためだろうとスチュワートは考えている。

「おそらくだが、彼は20歳でF1にやってきて、26歳までに4回F1チャンピオンになったためだろうね」

そう語ったスチュワートだが、今年ベッテルがタイトル獲得を逃した最大の理由は、やはりミスが多すぎたことだと次のように続けた。

■今年のベッテルに欠けていたものは?

「ほかの者たちを批判し続けることなどできない。F1タイトル争いをしていて、もしこういうことをすれば問題を抱えることになる可能性があると思ったときには、それにトライする必要はないんだ。そうすべき時を待つんだ」

「私はセバスチャンのことがとても好きだし、彼は非常に優秀なドライバーだ。非常に感情的だし、実際のところまだベストなドライバーかもしれない。だが、今の彼は以前のような明晰(めいせき)な頭脳を失っている」

■ハミルトンはシューマッハの記録更新も狙える

一方、スチュワートは同じイギリス人ドライバーであるハミルトンに関しては通算5回のタイトル獲得を実現したことで、2019年はよりリラックスして臨むことができるだろうと考えている。

スチュワートは、ハミルトンはミハエル・シューマッハが持つ7回のタイトル獲得や通算91勝という記録にも十分に挑戦できるはずだと次のように語った。

「ああ、彼ならできる。その理由はたくさんあるよ」

「現在はレース数も増えているし、管理体制もよくなっている。ファクトリーもよくなったし、チームも大きくなり、成功を目指してかつてなかったほどの金がつぎ込まれているからね」

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