ハースのケビン・マグヌッセンがF1とかけもちで世界最高峰の耐久レースに出走する可能性があると報じられている。
近年ではニコ・ヒュルケンベルグ(現ルノー)がフォース・インディアに在籍していた2015年にWEC(世界耐久選手権)のスパ・フランコルシャン6時間レースとル・マン24時間レースの2レースにポルシェチームの一員として出走。ル・マンでは見事に優勝を遂げる活躍を見せた。
さらに、今年はフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)がトヨタチームからWEC全戦に出走しており、こちらもル・マン24時間では優勝を飾る活躍を見せている。
そんな中、デンマークの『BT』紙は、マグヌッセンもコルベットチームの一員として2019年にデイトナ24時間とル・マン24時間に出走することを希望していると報じた。
コルベットチームにはマグヌッセンの父親であり、かつてマクラーレンとスチュワートでF1レースにも出走したことがあるヤン・マグヌッセンが所属しており、これが実現すれば親子が同じクルマで24時間レースを戦うことになる。
45歳のヤンはこれに関して次のように語っている。
「コルベットはル・マンで父親と息子のチームが組める可能性があると見ているよ」
「だが、彼らは4レースに出走できるチームを必要としているんだ。そこで問題になるのはケビンは2つの24時間レースにしか出走できないということだ。ほかの2レースはF1と重なってしまうからね」
「私は、ケビンが2レースに出るだけでいいと彼らが考えを変えてくれるように働きかけているところさ」
だが、息子のケビンの方はそういう条件で契約がまとまるとは思っていないようだ。
「今それに取り組んではいるけれど、それほど真剣じゃないんだ。2019年にそうできるとは思っていないよ」
F1チームの中には所属ドライバーがF1以外のレースに出走することを好ましく思わないところも少なくないし、中にはそれを禁ずる項目が契約に盛り込まれているドライバーもいると考えられている。
だが、ハースにはそれは当てはまらないようだ。
マグヌッセンの耐久レース出走の可能性について質問されたハースのチームオーナー、ジーン・ハースは次のように答えた。
「F1プログラムと重ならない限り、我々としてはそれを邪魔するつもりはないよ」