マクラーレンがF1フランスGPが開催されたポール・リカール・サーキットのモーターホームで“危機対策会議”を開いたと伝えられている。
■チームスタッフによる造反がうわさされるマクラーレン
最近、2014年までマクラーレンのチーム代表を務めていたマーティン・ウィットマーシュが現在のチーム首脳に不満を持つチームメンバーの代表者たちから復帰を促す連絡を受けたことを明らかにしたことで、マクラーレンで“反乱”が起きるのではないかとのうわさがささやかれるようになっている。
マクラーレン首脳部はこうしたうわさを否定しているが、マクラーレン内部には危機感を抱いている者たちが多いのは確かだろう。
■会議は激励のためだったとバンドーン
その会議の内容について質問を受けたマクラーレンのストフェル・バンドーンは母国ベルギーのテレビ局『RTBF』に次のように答えた。
「具体的にどういう話が出たかを言うわけにはいかないけれど、チーム全体に向けて少しばかり激励の言葉があったよ」
「スタッフは全員参加していたよ。僕たちは困難な時を迎えているけれど、全員が頑張っているし、すぐにいい方向へ向かうことを期待しているところさ」
■正念場を迎えるマクラーレン
伝えられるところによれば、この会議が催されたのはフランスGP決勝後のことだったようだ。フランスGPではフェルナンド・アロンソとバンドーンが今季初めて2人そろってQ1敗退となり、決勝でもいいところなくポイントに手が届かないというマクラーレンにとっては最悪とも言える結果に終わっていた。
ウィットマーシュの件で少なからずチーム内の結束に緩みが生じていることが明らかとなったマクラーレンだが、もし今後もこのまま成績不振が続けばその足並みがさらに乱れ、名門マクラーレンF1チームが重大な“危機的状況”を迎える可能性もゼロとは言えないかもしれない。