スーパーフォーミュラの運営元である日本レースプロモーションは、2019年から導入される次期車両『SF19』がイタリアのダラーラ社によって順調に開発が進んでいると報告した。
『SF19』は昨年10月かに導入が発表され、設計・製作はダラーラ社が担当。先週には風洞・空力テストが終了したという。シャシー(モノコック)の安全性を高め、デザインや空力も全面的に新しくする。
また、スーパーフォーミュラの特徴である「重量」についても様々な素材を使うことで軽量化に成功し、世界的に最も軽量な車両レベルに仕上がっているという。
さらに、ダウンフォース、ドラッグ、空力バランス、冷却力、オーバーテイク機能といった空力面では期待できるデータが得られたという。
そしてホイールベースが短くなったことで、これまで以上に反応のよいクルマに仕上がっているようだ。
今年5月にプロトタイプの組み付けが行われ、最初の走行テストは7月に行われる予定だ。
■ヘイロー(HALO)は無し
また、FIA(国際自動車連盟)管轄のF1やF2、フォーミュラEにも導入される「ヘイロー(HALO)」については、「装着できるように設計はしているものの、横転した際にドライバーが脱出できる十分なデータがない」として導入については慎重に検討する方針だ。
■スーパーフォーミュラの方向性は?
スーパーフォーミュラの将来的な方向性として、もっと海外での開催を目指すよりも今のスタイルを維持するようだ。マシンとしても、軽くて運動性能の高いマシンを目指している。
また、トヨタ、ホンダ以外のエンジンメーカー参入については、話し合いはしているものの、すぐに3社目が入ってくることはなさそうだ。
■タイヤは2スペック
オフィシャルタイヤ3年目となる横浜ゴムは、今季全7戦で2スペックタイヤ制を導入し、戦略に幅をもたらすことでレース展開を面白くする。また「ADVAN」ブランド40周年記念ロゴが入ることも合わせて発表された。