インドネシア人ドライバーのショーン・ゲラエルが、2018年もトロロッソのテストドライバーを続けることになると語った。
インドネシアでKFC(ケンタッキー・フライド・チキン)のフランチャイズを展開する富豪の父親を持つゲラエルは、2017年にはF2選手権に参戦するかたわらトロロッソのテストドライバーとしてシーズン内テストを担当したほか、4回ほど金曜フリー走行にも出走していた。
■トロロッソに加わったことで人生が変わった
21歳のゲラエルは、これから迎える2018年シーズンに向けて『Italiaracing(イタリアレーシング)』に次のように語った。
「トロロッソと仕事をしたことで僕の人生は完全に変わったよ」
「今年も、僕はまた彼らと一緒にやることになる。僕たちの目標はアブダビでのテスト(2017年F1シーズン後公式テスト)で決めたことを続けていくことさ」
昨年F2では年間ランキング15位とさほどふるわなかったゲラエルだが、2018年も引き続きF2にも挑戦するつもりだと次のように続けた。
「F2でも今シーズンはうまくやってスーパーライセンス取得のためのポイントを稼ぎたいと望んでいる。そして金曜フリー走行に出るチャンスも何度か得たいね」
■ジョビナッツィがフルタイムドライバーになれないのはおかしい
一方、ゲラエルは友人であるアントニオ・ジョビナッツィが2018年にF1シートを獲得できなかったのは残念だとのコメントも行っている。
フェラーリの育成ドライバーである24歳のジョビナッツィは、フェラーリからPU(パワーユニット)供給を受けているハースもしくはザウバーのシートが獲得できるのではないかと言われていた。だが、最終的にはフルタイムドライバーとなることはできず、2018年はザウバーの控えドライバーを務めることになっている。
ゲラエルは、そのジョビナッツィについて次のように語った。
「彼はすでに今季シートを得るにふさわしかったんだ。だから、あれほどのドライバーがもし来年もその目標を達成できないようなことになれば、このシステムは何かがおかしいということになると思うよ」