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2017年のF1にはここまでのところ「半分満足」だとFIA会長

2017年07月03日(月)17:37 pm

FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、2017年シーズンのF1は昨シーズンまでと比べてかなり改善されたと考えている。

大きなレギュレーション変更が行われ、昨年までよりも1周のラップタイムが大幅に改善されたF1だが、ここまでに行われた8レースではその成果が発揮され、昨年までよりもエキサイティングなレースが展開されるようになっている。

■4チームによるタイトル争いがあれば最高だった

F1統括団体の長を務めるトッドも、ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に対し、ここまでのところは「素晴らしい」シーズンになっていると語り、次のように続けた。

「今シーズンには半分満足できる驚きを得られたよ」

「半分満足だというのは、もし2チームだけでなく4チームによるF1タイトル争いが繰り広げられていたら本当にうれしい驚きを得られていただろうということだ」

「とは言え、次のレースで誰が勝つのか分からないというのは素晴らしいことだよ」

■今季のF1には戦いと感動がある

かつてフェラーリのチーム代表を務めていたトッドはさらに次のように続けた。

「私はフェラーリでミハエル・シューマッハと一緒にやっていたころのことをまだ覚えている」

「みんなは常に私に文句を言っていたよ。レースが始まる前から結果が分かってしまっているとね。今は、少なくともルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)とセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の2人による戦いが行われている」

「F1には戦いと感動が必要だ。そして現時点ではその2人がそれを見せてくれている」

■ベッテルはシューマッハを思い出させる

過去3年はメルセデスAMGがドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを独占してきている。だが、トッドは、フェラーリが復活を遂げる可能性もあると考えている。

「フェラーリは素晴らしい仕事を成し遂げてきたし、私は彼らが1年を通じて競争力を示すことができるだろうと思っているよ」

そう語ったトッドは、次のように付け加えた。

「ベッテルの取り組み方は少しばかりミハエルのことを思い起こさせるものだ。プロとしての仕事、チームをまとめる能力、そしてベッテル同様ミハエルも負けるのを嫌っていたよ」

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