今季チャンピオン争いの主役であるルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)とセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)について、安定感のあるベッテルが有利だという声もある。
F1第4戦ロシアGPで、ハミルトンは予選でも決勝でもチームメートのバルテリ・ボッタスに歯が立たず、フェラーリ2台の後じんを拝して4位に終わった。
その結果、ドライバーズランキングでトップは変わらずベッテルで、ハミルトンは差を13ポイントに広げられた。
■ロシアでの不調は一時的なもの
レース後、メルセデスAMGを率いるエグゼクティブディレクターのトト・ヴォルフは、オーストリアのテレビ局『ORF』に次のように語った。
「ルイスは桁外れのドライバーだ。しかし、今週末は普段のレベルではなかった」
「なぜそうなったのかまだ調査中だ」
「彼はクルマがしっくりきていないんだ。このようなコースでは、クルマにいい感触を持つことが必要だと思う」
「彼は偉大なドライバーだが、そんな彼でさえ、調子の出ない日はあるんだと認めるしかない」
「おまけに、バルテリはこの数年間、ここで非常に強かったからね」
■ベッテルのほうが精神的に強い
一方、ベッテルの古巣であるレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、ロシアGPのようなレースでチームは警戒感を抱くだろうと話している。『Speedweek(スピードウィーク)』が伝えている。
「私は、どこよりも優れたクルマはフェラーリだと思う」
「もし私がトトの立場だったら不安になるね。なぜなら、セブは1シーズン通してルイスよりミスが少ないからだ」
「それに、精神的にもルイスより強いかもしれない」