2012年からF1アメリカGPを開催しているテキサス州オースティンにあるCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)のレース主催者が、今後さらにアメリカ国内でF1レースが増えるのは歓迎だと語った。
アメリカのリバティ・メディアがF1の新オーナーとなったことで、今後F1が徐々にアメリカ化されていくのではないかとうわさされている。
リバティ・メディアでは、F1の年間レース数を最大25戦へと拡大したいと考えていると言われているが、ロサンゼルスやラスベガス、そしてニューヨークといったアメリカ国内でのレースを増やしたいという思惑があるようだ。
■時差のないレースが増えるのはメリット
オースティンでのアメリカGP主催責任者であるボビー・エプスタインは、アメリカ国内でF1レースが増えるのはいいことだと地元紙『Austin American Statesman(オースティン・アメリカン・ステーツマン)』に次のように語った。
「長い目で見れば、それによってこのスポーツや我々のレースへの関心もさらに増えるだろう」
「アメリカにおけるF1の難点のひとつは、ほとんどのレースが午前7時か、あるいはもっと早い時間に行われることだ。もし自分たちのタイムゾーンに合わせたレースが増えれば、それによってファンの基盤も大きくなるだろう。そしてそれは我々全員にとっていいことだ」
■市街地レースの増加には疑問
現在検討されているアメリカでの新F1レースに関しては、そのほとんどが市街地サーキットでの開催となりそうだ。だが、エプスタインは、そのことが懸念材料だと次のように付け加えた。
「市街地コースでのレースは得てして非常にたいくつなものになりやすい。追い抜きのチャンスはそれほど多くないし、ファンも多くのコーナーを見渡すことはできないからね」