【マクラーレン・ホンダ】ザック・ブラウン「マクラーレンの発展にはタイトルスポンサーが必要」
マクラーレン・テクノロジー・グループのエグゼクティブディレクターに任命されたザック・ブラウンが、12月1日（木）の正式着任を前にマクラーレン・ホンダの公式サイトによるインタビューに答え、マクラーレンをさらに加速していくためにはタイトルスポンサーの獲得が不可欠だと述べるとともに、ドライバー体制に関しては文句のつけようがないと語った。
■ザック・ブラウン／インタビューPart 3
【Q】2017年からF1では新たなルールを導入することになる。F1が改善に向けてコンスタントにこういう試みを行うことについてどう考えるか？
ブラウン：私は、それは非常に重要なことだと思っている。マクラーレンももちろんだが、この仕事に携わる者は誰でもファン層を重要視している。私もそのことについて何年にもわたって話をしてきたよ。もし大勢の健全なファン層を抱えていれば、すべてうまくまとまっていくものだ。スポンサー、テレビ、商品販売、そして最終的にはこのスポーツを機能させていける経済力もね。
ブラウン：だからこそ、我々にとっては前進を続けることが非常に重要なんだ。私としては、これまでもそうだったように、マクラーレンがその先頭に立って欲しいし、商業的に大きな影響を持つチームとしてあり続けて欲しいと思っている。私も、そのためにはタイトルスポンサーが必要だということを忘れているわけではない。我々のブランド力を高めるためだけでなく、我々がもっと加速できる経済状況を構築するためにね。
【Q】マクラーレンは2017年には「3人体制」とも言われるドライバーラインアップを導入することになるが、この3人のドライバーについてどう思うか？
ブラウン：そうだね、私はフェルナンド（アロンソ）は世界で最高のレースカードライバーだと思っている。これにはいくらか主観が入っていることは分かっているが、もし世界中で世論調査を行ったとすれば彼がトップになると賭けてもいいよ。もしナンバー1ではないとしても、ほとんどの人たちがリストの上位に記すはずだ。私はサーキットでの彼をずっと見てきたし、それに対して非常に敬服している。彼は偉大なドライバーだよ。
ブラウン：ストフェル（バンドーン）は昨日すごくうれしいメッセージを私に送ってくれた。彼は間違いなく将来のスーパースターだよ。彼のデビューレース（負傷欠場のアロンソに代わって出場した2016年第2戦バーレーンGP）は非常に印象的だった。とりわけ、彼の出場が決まったのは直前だったという状況を考えればね。彼はまさにマクラーレンの男だよ。
ブラウン：そして、ジェンソン（バトン）だ。素晴らしいF1チャンピオンだし、我々やこのスポーツにとっては素晴らしいアンバサダーだ。我々の3人体制ドライバーラインアップの1人として彼を抱えることで、我々は2人のF1チャンピオンと将来のF1チャンピオンを有することになる。ドライバーに関しては我々に言い訳の余地がないことは明らかだよ。
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■ザック・ブラウン経歴
1971年：カリフォルニア州ロサンゼルス出身 11月7日生まれ
1991年：イギリス・フォーミュラ・フォード1600でレース開始、1勝。
1995年：イギリスF3参戦。ジャスト・マーケティング・インターナショナル（JMI）設立。
1997-98年：ドイツF3参戦。
1999-2000年：アメリカン ル・マン シリーズ参戦。
2009年：ユナイテッド・オートスポーツ・スポーツカーレーシングチーム創設。
2013年：JMIは、CSMスポーツ＆エンターテインメントによって買収される。
2016年9月：JMI会長を辞任。
2016年11月：マクラーレン・テクノロジー・グループのエグゼクティブディレクター就任が決定。正式着任は12月。
