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フェラーリ、暗号通信の疑いが晴れる

2016年04月08日(金)16:46 pm

フェラーリが開幕戦オーストラリアGPにおいて、ピットボードで暗号を用いてドライバーに対して情報を送っていたと報じられていた。だが、この件に関して違法性はなかったとの判断が下されたことが明らかとなった。

■謎のピットボードサインに疑念の目が向けられたフェラーリ

今季からチームからドライバーへの無線通信内容がさらに厳しく制限されているが、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)はピットボードを用いてドライバーに連絡を行う際にもそれが適用されるとしていた。

そんな中、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が今週、あるライバルチームがFIAに対してある画像を提出したと報じていた。その画像にはフェラーリがオーストラリアGPにおいて「3.2-LFS6-P1」と暗号らしきものが表示されたピットボードをセバスチャン・ベッテルに対して示していた様子が写っていたという。

そして、その後FIAがその件に関して調査に入ったとその記事は付け加えていた。

■FIAが違法性なしと判断

だが、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が次のような続報を掲載した。

「フェラーリからの説明を聴取した結果、FIAはルール違反に該当するものはなかったと判断した」

■原因はディスプレイシステムのトラブル?

伝えられるところによれば、オーストラリアGP決勝でフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)の大クラッシュが発生したことによる赤旗中断となった際、その後ほかのクルマにもレース終了までの間にステアリングホイールに設けられたディスプレイシステムにトラブルが発生していたという。

『Speedweek(スピードウィーク)』によれば、ピットボードでベッテルに伝えられていた情報は、レース中断後に電子制御ユニットによって算出された燃料消費量に関するものだったといい、これに関しては無線でも同内容の連絡が伝えられており、FIAもこれを許可していたという。

この件に関し、マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、スペインの『El Confidencial(コンフィデンシアル)』に次のように語った。

「詳細を話すつもりはないが、我々も含め、何台かのクルマのディスプレイに問題が発生していた。そのため、我々はいくつかの事柄に関する情報を(ドライバーに)与えることを許されていたんだ」

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