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ザウバー、スーティルとの裁判でも敗訴

2016年01月15日(金)6:08 am

ザウバーは、昨年に続いて今年も裁判ざたで新たなシーズンの幕開けを迎えることになった。

2015年シーズンの開幕時には、2014年に控えドライバーを務めていたギド・ヴァン・デル・ガルデから契約違反で訴えられ、賠償金を支払うことで和解にこぎつけていたザウバー。そして今年はやはり2014年にザウバーのドライバーを務めていたエイドリアン・スーティルから起こされた訴訟への対応を余儀なくされていた。

スイスの『Neue Zurcher Zeitung(ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング)』紙が報じたところによれば、チューリッヒ最高裁判所は今週、スーティルの弁護団が求めている350万スイスフラン(約4億1,000万円)の賠償金は妥当だと認める判決を言い渡したという。

ヴァン・デル・ガルデ同様、スーティルも2015年の契約をザウバーと結んでいたものの、チームが一方的にその契約を破棄し、フェリペ・ナッセとマーカス・エリクソンにレースシートを与えていた。

『Neue Zurcher Zeitung(ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング)』の記事によれば、ザウバー側は法廷において、スーティルとの契約を破棄したのは、スーティルのパフォーマンスが低く、レースでペナルティーを受けたり、エンジンをストールさせたり、記者会見において公然とチーム批判を行ったりしたことによるものだったと抗弁したという。

さらにザウバーは、スーティルが4,000万スイスフラン(約47億円)のスポンサー資金を持ち込むと約束していたものの、その約束が果たされなかったとも主張したと記事は付け加えている。

今週出された判決ではスーティル側の明らかな勝訴に終わった。だが、ザウバーの女性チーム代表であるモニシャ・カルテンボーンは、『Blick(ブリック)』に対し「今回の判決は手続き的な問題だけしか見ていません」とコメントしている。

一方、現在はウィリアムズの控えドライバーを務める33歳のスーティルは、今回の裁判所の判断を受け、次のように語った。

「気が休まったよ。僕は何も間違ったことをしなかったんだからね」

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