かつてベネトンやルノーF1でチーム代表を務めていたフラビオ・ブリアトーレが、メルセデスはレッドブルにパワーユニットを供給すべきだと主張した。
昨年から苦戦を強いられているエンジンサプライヤーのルノーだが、来季以降に向けてロータスもしくはフォース・インディアを買収して再びワークスチームを立ち上げることを検討していると伝えられている。
9月にはその方向性が決定されるのではないかと見られているが、一方で現在ルノーからワークスエンジンの供給を受けているレッドブルでは、ルノーとの2016年までのエンジン供給契約を破棄し、来季以降はメルセデスからエンジン供給を受けることを望んでいると報じられている。
昨年から今季にかけて圧倒的な強さを誇るメルセデスだが、2010年から2013年まで4年連続F1チャンピオンチームとなったレッドブルは手強いライバルでもある。メルセデスにとって、そのライバルチームにエンジンを供給する意味はあるのだろうか?
ブリアトーレはあると考えている。
「なぜ彼ら(メルセデス)がそうしたほうがいいかって?」
『La Repubblica(レプブリカ)』にそう語ったブリアトーレは、次のようにその理由を説明した。
「競争を激しくするためさ。もし私がメルセデスの人間なら、レッドブルにエンジンを提供するよ。勝利を収めるためには、誰かとそれを争う必要がある。そういう戦いが、今のF1には欠如しているんだ」
「メルセデスのようなチームにとって、最初の目標はレースを実現することだ。そして2番目が、それに勝つことさ」と持論を展開するブリアトーレだった。