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フェラーリ「ライコネンに関する判断はF1イタリアGP後」

2015年06月23日(火)21:38 pm

フェラーリのチーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネが、今年いっぱいで現在の契約が満了を迎えるキミ・ライコネンと来季も契約を結ぶかどうかを決めるのは今季のF1第12戦イタリアGP(9月6日決勝)後になるだろうと示唆した。

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2007年にフェラーリ最後のF1チャンピオンとなったライコネンだが、昨年はフェルナンド・アロンソに大きく水をあけられ、友人でもあるセバスチャン・ベッテルをチームメートに迎えた今季も、思ったほどの成果が出ていないのが現実だ。

前戦カナダGPでは3位表彰台をスピンによって失っていたライコネンだが、オーストリアでも予選でチームとのコミュニケーションミスによりQ1で敗退。そして迎えた決勝では、1周目にアロンソを巻き込むクラッシュを起こして早々と姿を消していた。

■イタリアのメディアもライコネン批判

さすがにフェラーリの地元であるイタリアのメディアにも、なかなか結果の出ないライコネンに対する厳しいコメントが増えてきている。

『Sport Mediaset(スポート・メディアセット)』のジョルジオ・テルッツィ記者は、オーストリアGP予選について次のように書いている。

「誰もが、ライコネンがカナダでの失敗に対する大きな答えを見せてくれるものと期待していた」

「そして、彼はやってくれた。予選で居眠りするのは難しいはずだ。だが、彼はやってみせた。フェラーリで7列目からスタートしようとするのは難しいはずだ。だが、彼はやってくれた」

そして、1周目にクラッシュを喫したライコネンに関し、テルッツィは次のように続けた。

「(セルジオ)マルキオンネ会長は、キミの将来は彼自身が握っていると語ったばかりだった。そして彼はすぐにその答えを得ることになった」

イタリアの大手日刊紙『La Repubblica(レプブリカ)』も、ライコネンはオーストリアでコース脇のバリアに激突することで「自分の契約延長のチャンスまで破壊してしまった」と書いている。

そして、『Autosprint(オートスプリント)』紙の編集長を務めるアルベルト・サバティーニは、カナダGP決勝でピットアウト後すぐにスピンを喫していたライコネンが、今回のオーストリアでもエンジンを“RS(レース・スタート)モード”から解除するのをまた忘れていたのではないかと指摘し、次のように続けた。

「3年前、キミはロータスのエンジニアたちに“放っておいてくれ。自分がやっていることは分かっている”と伝えていた。だが、恐らく今の彼には自分がやるべきことを思い出す必要があるのではないだろうか」

■イタリアGP後にライコネンの去就決定か

チーム代表のアリバベーネは、オーストリアを去る際に、ライコネンとの契約延長に関して、それを決定するための最終期限を設けていることを認めている。

アリバベーネは、ライコネンの母国フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙に次のように語った。

「キミは、私が彼に何を望んでいるか非常によく分かっているよ。彼にはポイントを取り、褒美を得る必要があるんだ」

「秋になれば、もっとよく分かってくるだろう。我々としては、キミの今後について、モンツァ(第12戦イタリアGP/9月6日決勝)の後で決定することになるだろう」とアリバベーネは付け加えた。

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