20日(木)に行われたFIA(国際自動車連盟)の国際法廷では、フェラーリのF1タイヤテストについて新たな証言が出てきた。
当初、フェラーリがF1バーレーンGP後にバルセロナで2011年型車を用いて行ったピレリのF1タイヤテストでは、テストドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサだけが担当したと言われていたが、実はレースドライバーのフェリペ・マッサもそれに加わっていたことが、20日(木)に明らかとなった。
「彼らは非難されておらず、どうやらメルセデスAMGだけが非難の対象となっているようだ」
こう語ったメルセデスAMGの弁護士は、さらに次のように続けた。
「もし、(公正に競技するという)基本的な原則に我々が背くようなことをしたというのであれば、フェラーリはそれをやっていないというのは正しくないだろう」
メルセデスAMGもただ極秘テストの弁明に徹するのではなく、ジャン・トッド会長率いるFIAが明らかに二重基準を設けており、同様のテストを行ったフェラーリが処分の対象とはならないことに対して強い抗議を行っている。