笹原右京、ユーロノバからフォーミュラ・ルノー2.0アルプス参戦
カートでジュニアの世界王者にもなっている笹原右京が、フォーミュラ・ルノー2.0アルプスシリーズへ参戦することが正式発表された。
笹原は、カートでジュニア時代に2度世界王者になっており、昨年はオーストリアを拠点にカートで戦い、ROTAX MAX Central Eastern Europeanのチャンピオンになっていた。また、昨年末にはフォーミュラ・アバルトのテストに参加し、フォーミュラ・アバルトの経験があるチームメートを上回ってトップタイムを記録するなど、チーム側からの評価は高かった。
そして今回、ユーロノバと契約し、フォーミュラ・ルノー2.0アルプスシリーズへの参戦が決定。同シリーズは、ほかのカテゴリーとは違ってテスト走行が認められているため、F1を目指すライバルに比べて不足しているフォーミュラでの走行距離を補うことも可能だ。今季のユーロノバは、イギリスのグレゴール・ラムゼイと、ベネズエラのハビエル・アマド、そして笹原が所属する。
フォーミュラデビューが決まった笹原は、次のようなコメントを残している。
「ユーロノバで走るチャンスをいただき、とても喜んでいます。12月にはスペインで彼らとのテストに参加し、僕自身も僕のチームもこれを実現させるために力を尽くしました。支援いただいた皆さまに感謝しています」
「シングルシーターでの初シーズンを前に興奮していますし、テストやトレーニングなど、開幕戦へ向けた準備に集中しています」
ユーロノバは、ロバート・クビサなどのF1経験者も所属していたことのあるチーム。元F1ドライバーで、チームを率いるビンチェンツォ・ソスピリは、「右京はチームにとって非常に大きな財産になる。彼がチームに加わり、今シーズンのフォーミュラ・ルノーを戦うラインアップが完成したことをうれしく思っている」と笹原への期待を述べた。
笹原は昨年末、フォーミュラ・ルノー2.0でチャンピオンになり、F1直下とも言えるフォーミュラ・ルノー3.5へのスカラシップを獲得し、フォーミュラ・ルノー3.5で好成績を残して、3年以内にF1の若手テストへ参加することを狙っているとTopNewsへ語っていた。
