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小林可夢偉「普通に走れていればマレーシアでの入賞は間違いなかった」

2012年04月03日(火)3:14 am

小林可夢偉(ザウバー)が2日(月)、自身の公式ウェブサイトに掲載しているレースレポートを更新。トラブルのためリタイアに終わったマレーシアGPについて、「普通に走れていたら入賞は間違いなかった」と振り返った。

マレーシアGPでの可夢偉は、フリー走行が行われた3月23日(金)から流れが悪かった。フリー走行2回目でギアボックスにトラブルが発生。このため、燃料を多く搭載した状態でクルマがどんな挙動を見せるのか、確認できない状態だった。

また、最高速へ到達するまでの中間加速が良くなく、メルセデスエンジンを搭載しているチームに対して、1周あたり約1秒遅れている状態だったという。しかし、予選の行われる3月24日(土)に向けてセッティングを大きく変え、これで状態はよくなっていたようだ。

だが、予選ではサスペンションにトラブルが発生し、クルマの挙動が予測できない状態になった。可夢偉によると、急に壊れるわけではなく、徐々に壊れていったとのことだ。しかも、足回りが壊れている状態でセッティングを進めていたため、どうなるのか分からない状態だったとして、「レースではとにかくなんとかするしかないと思っていました」と振り返った。

そして迎えた決勝では、スタート直後に雨が強まり、その後レースは中断。再開後は徐々に路面が乾いていくという難しいコンディションで、タイヤ交換のタイミングが重要なレースとなった。その決勝について可夢偉は、次のように語っている。

「決勝レースは、まず戦略がダメでしたね。スタートは頑張って1周目9番手まで行ったけど、そのあとタイヤを交換するタイミングが全部外れた。マレーシアは天気予報をあてにしてはいけない、って何度も話していたんですが、結局レースになったらチームは天気予報を信じていたみたいです」

また、レース途中からフロントブレーキが利かなくトラブルが発生。「ブレーキングの度にちゃんと止まってくれるのか怖かった。最後はヘアピンで全然止まらなくなって、もう無理ってピットインしました」と可夢偉はリタイア原因を説明している。

そして可夢偉は、「ブレーキが壊れていた状態でも、そこそこ速かった。フロントブレーキが壊れていたことの影響もあってか、なかなかタイヤに熱が入らなかったんですけど、もし何事もなく普通に走れていたら入賞は間違いなかったですね」と悔しさをにじませた。

可夢偉によると、予選中に車検を受けた際、ブレーキがオーバーヒートしてしまい、予選中からトラブルが出始めていたことがレース後になって判明したという。なぜその場でトラブルに気づくことができなかったのか、現在チームが調査中とのことだ。

最後に可夢偉は、15日(日)に決勝が行われる中国GPについて、次のように抱負を語った。

「次の中国ではとにかく普通に戦いたいと思います。マレーシアの後、みなさんからいっぱいメッセージをもらいました。ほんとにありがとう。みんなの期待に応えられるように頑張るから、楽しみにしていてください」

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