ベネズエラの石油公社である『PDVSA』とウィリアムズのスポンサー契約に関する請求書が流出し、そこに記された金額から2012年シーズンにPDVSAがウィリアムズに支払うスポンサー料が4,600万ドル(約36億2,250万円)に及ぶことが判明した。
情報の信ぴょう性は定かではないが、ウィリアムズからPDVSAに出されたとされるこの請求書にはバークレー銀行のウィリアムズの口座番号が正確に記載されており、請求額の全てをイギリスポンドで支払うことを求めている。
また、パストール・マルドナードとウィリアムズのドライバー契約全文と、マルドナードの母国ベネズエラのカルロス・ラモス議員の印が入った手紙もここ数カ月でインターネットに流出していた。
今回、スペインのスポーツ紙『Marca(マルカ)』のウェブサイトに掲載された書類を含めた、ウィリアムズの書類流出の背景には、ウィリアムズに大きな利益をもたらしたPDVSAとの契約の合法性にベネズエラ当局関係者が疑いの目を向けている事実があるという。
ウィリアムズの対外的な窓口のトップであるクレア・ウィリアムズに宛ててラモスが2011年11月に送った手紙では、ベネズエラの国会で「進行中の調査」に触れている。
「ウィリアムズF1とPDVSA間のスポンサー契約に関して、われわれの議会がなんら証明を持ち合わせていないことはご存知のことと思います」とラモスはそうつづり、「これまでにPDVSAからウィリアムズF1に支払われた金額」を明かすよう求めている。
マルドナードはPDVSAから直接支援を受けており、賛否両論あるベネズエラのウゴ・チャベス大統領とも親交が深いことが知られている。