傷害事件で有罪判決を受けたエイドリアン・スーティルが、自身の裁判で証言しなかったルイス・ハミルトンを「憶病者」と非難した。
昨年の中国GP終了後、上海のクラブでハミルトンの優勝記念パーティーが行われた。スーティルもハミルトンの友人としてパーティーに参加していたが、各メディアの報道によると、その席上でロータス(当時ロータス・ルノーGP)のオーナー企業ジェニイ・キャピタルのエリック・ルクスCEOと口論になり、スーティルが割れたシャンパングラスでルクスにケガを負わせた。
スーティル側はルクスに飲み物をかけようとしていただけだと主張し、ルクスに何度も謝罪したと伝えられている。しかし裁判所は、20万ユーロ(約2,000万円)の罰金と、18カ月の執行猶予付き有罪判決をスーティルに言い渡した。
スーティルの裁判は、1月30日(月)と31日(火)に行われたが、裁判所はハミルトンに対して証言を求めたとされている。しかし、マクラーレンが2月1日(水)に2012年型車の発表会を予定していることから、ハミルトンが出廷して証言することはなかった。
これについて、ハミルトンを非難する次のようなスーティルのコメントが『Bild(ビルト)』紙に掲載された。
「ルイスは憶病者だ」
「あんなヤツの友達にはなりたくない。僕に言わせれば、彼は男じゃない。彼の父親ですら、裁判がうまくいくよう願っているとメールをくれたのにね」
「ルイスからは何もなかった。しかも彼は電話番号を変えたから、僕は連絡を取ることすらできなかったんだ」