2011年シーズン終了とともに、それまで在籍していたトロ・ロッソから放出されたハイメ・アルグエルスアリだが、今季メルセデスAMGの一員としてF1にとどまることになるかもしれない。
スペインのスポーツ日刊紙である『AS』は、アブダビのIPIC(国際石油投資会社)が、レッドブルがアルグエルスアリをはずしたことに対して不満を抱いていると伝えている。IPICは、昨年トロ・ロッソの大口スポンサーとなったスペインの石油会社セプサのオーナー会社だ。
その記事によると、アルグエルスアリはIPICの国際的な事業拡大計画におけるイメージ・キャラクターになったという。
アブダビは、投資会社であるアーバルを通じてメルセデスの親会社であるダイムラーの筆頭株主となっており、F1においてもメルセデスAMGにとっての重要な株主であり、スポンサーでもある。
『AS』はアブダビとの関係により、アルグエルスアリが今季メルセデスAMGの正式なリザーブドライバーとなるだろうとしている。
さらに、現在のメルセデスAMGのタイトルスポンサーであるペトロナスがF1から撤退するのではないかとのうわさが流れる中、アブダビとの強いつながりを持つアルグエルスアリの存在はメルセデスAMGにとって重要なものとなるだろうと付け加えている。
マレーシアの石油会社であるペトロナスは、2009年からMotoGPのヤマハチームのメインスポンサーを務めていたが、昨シーズン限りでそのパートナーシップを解消している。