ミュンヘン裁判所は、1月30日(月)から行われる予定となっているエイドリアン・スーティル(元フォース・インディア)の暴行容疑の裁判に証人としてルイス・ハミルトン(マクラーレン)を召喚するとしていた。しかし、ハミルトン側がその出廷を断ったことに対し、裁判所はそれを認めた模様だ。
ハミルトンは、裁判の初日となる30日(月)に出廷を要請されていたが、今週になってハミルトンの弁護士が担当裁判官に対し、マクラーレンが予定している2012年の新車発表の準備と重なるために出席できないと伝えたことが明らかとなっていた。
『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』紙は、ミュンヘン裁判所の女性広報官のコメントを次のように紹介している。
「ハミルトン氏は、弁護士を通じて、裁判官に対して十分な理由があることを示しました。裁判官は月曜日に出廷しなくてもよいと認めました」
その広報官によると、ちょうどスーティルの裁判が行われる30日(月)と31日(火)は、マクラーレンが2月1日(水)に予定している新車発表に向けての写真や動画の撮影をしなければならず、ハミルトンはチーム本部にいなくてはいけないと伝えられたという。
また、広報官は「月曜日(30日)には、他の4人の目撃者の証言を得ることになる」と明らかにしており、その中には、元ヴァージン(現マルシャ)のドライバーであったジェローム・ダンブロシオも含まれていると考えられている。
さらに、その女性広報官は次のように続けている。
「2日間の聴取を行った後、裁判官は改めてハミルトン氏を召喚するかどうか、そしてそれはいつになるかということを検討することになります。審議は10日間中断される可能性があります」
31日(火)の10日後といえば、もちろんマクラーレンはスペインのヘレス・サーキットにおいて、重要な今季初のシーズン前テストに参加している真っ最中ということになる。
しかし、広報担当官は、ハミルトンが(出廷に代えて)文書を提出するというようなことは認められないだろう、と付け加えたという。