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ロシア人F1ドライバーのニキータ・マゼピン、新財団設立を発表「政治的な理由で競技を妨害されたアスリートを支援」

2022年03月09日(水)23:31 pm

2022年3月9日(水)、ハースF1チームから契約を解除されたロシア人F1ドライバーのニキータ・マゼピンが、「政治的な理由で競技を妨害されたアスリートを支援するための新しい財団の創設」を発表した。

● なぜハースF1チームはマグヌッセンを呼び戻し、複数年契約をしたのか?

■ロシアのウクライナ軍事侵攻にF1界も対応

ロシアのウクライナ軍事侵攻に対して、世界中の国や企業がロシア制裁をする中、F1界も対応を迫られていた。

ロシアのウクライナ軍事侵攻を止めたい欧米や日本は、ロシアへの経済制裁として国際金融の送金を手がける世界的な決済ネットワーク「SWIFT(スウィフト)」から締め出すという決定を下した。これにより、ロシア系の銀行との決済が困難になる。

F1は、ロシアGPと今年の開催をキャンセルするだけに留まらず、契約解除を発表した。今後ロシアでF1グランプリが開催されることはなくなり、ロシアGPのプロモーターは「法的措置」を検討中だ。

そしてハースF1チームも、ロシア企業の『ウラルカリ(Uralkali)』と、スポンサーとセットで契約をしていたロシア人ドライバーのニキータ・マゼピンとの両契約を即時解除していた。ウラルカリの経営陣にはマゼピンの父が名を連ねている。

■マゼピン、アスリート支援財団を創設

そんな状況下で、ニキータ・マゼピンは9日(水)に記者会見を開きハースもしくはF1に対して訴訟を起こすことを発表するのではないかと考えられていたが、マゼピンはアスリート支援財団を創設したことを発表した。マゼピンはSNSで次のように述べた。

「本日、私は、政治的な理由で競技を封じられたアスリートを支援するための新しい財団を設立することを発表します。#WeCompeteAsOne(私たちは、ひとつになって競う)」

F1は「#WeRaceAsOne(私たちは、ひとつになって走る)」を掲げている。

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