地元のレーシングドライバー兼コンサルタントが、F1ベルギーGPの開催地であるスパ・フランコルシャンの伝説的なオー・ルージュからラディオンの高速上り坂セクションの新コース案をテストした。
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2019年にはF2レースでアントワーヌ・ユベールが死亡するなど、最近この伝説のセクションで危険な事故が相次いだため、サーキットの主催者は丘の頂上にある有名な別荘を取り壊し、レイアウトを再構築した。
■目標は10%の速度低下
フランスの『Auto Hebdo(オート・エブド)』紙によると、FIA(国際自動車連盟)の目標は、有名な上下左右と続く高速セクションの全体的な速度を10%下げることだという。
新しいコース案には白線で示されており、地元のドライビングテクニックコンサルタントであるピエール-イヴ・ロズーがBMW M2 CS Racing GT4のマシンを使用してフルスピードでテストした。
「新しいバージョンは今までより角度がきつくなっていて、20メートル早くブレーキをかける必要があるんだ」と、ロズーはテスト後に明かした。
「ブレーキングが終わると、以前は時速180kmだったのが、新しいラディオンでは160kmになった。坂の頂上では、これまでのターンでは182km/hだったのが170km/hになっていたよ」と付け加えた。
ロズーは、このレイアウト案に「未来があるかどうか」はわからないと認めている。
そして「ハイパフォーマンスカーでラディオンに近づけば近づくほど、(既存のレイアウトに比べて)ギャップは小さくなるだろう」という。
「また、このバージョンでは、トップに別の問題が発生する危険性もある。今後数週間のうちにさらに多くのテストが行われることになるだろうね」