ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーが、2022年のドライバーラインアップを今季のF1第15戦ロシアGP(26日決勝)が開催される今週末のソチで発表することになるだろうと示唆した。
一時は、今年ハースでF1デビューを飾ったミック・シューマッハが2022年にはアルファロメオへ移籍する可能性もあると噂されていた。しかし、その後シューマッハを契約下に置くフェラーリが来年も彼をハースで走らせる方向で意思を固めたと伝えられている。
現在ハースのタイトルスポンサーを務めるロシアのウラルカリ社はシューマッハのチームメートであるニキータ・マゼピンの父親の会社であり、マゼピンがスポンサーと共に2022年もハースに留まるのは確実だ。
つまり、ハースが2022年も現在のドライバーラインアップを継続することは事実上確定していると考えられている。
シューマッハの母国ドイツのテレビ局『RTL』から来季に関して質問されたシュタイナーは次のように答えた。
「ミックはすぐに確定されるはずだよ」
「もう数日待ってみよう。それまでには大丈夫になることを期待している。そうすればみんながハッピーになれるし、私ももうこういう質問を耳にする必要はなくなるよ」
そう語ったシュタイナーは、2022年のドライバーラインアップはマゼピンのホームレースとなるロシアGPが開幕する前に正式に発表できるはずだと次のように続けている。
「そこまでには2人のドライバーを発表したいと思っている」
「ソチはちょうどいいタイミングだろう。そうすれば、我々も来年に向けて完全に集中できる」
一部には、ハースは2022年に向けてタイトルスポンサーの支援を受けるロシア人ドライバーのマゼピンか、あるいは7度F1王座についたミハエル・シューマッハの息子として大きな注目を集めているシューマッハのいずれかとの間に、どちらか一方のドライバーを優遇するという内容の契約を結んだのではないかとの噂もささやかれている。
しかし、シュタイナーはそうした推測を否定し、次のように語った。
「どのドライバーにも契約上の優遇措置はないよ。今までもそうだったし、将来的にもそういうことをするつもりはないよ」