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【F1】FIA技術指令多発の背景にレッドブルとメルセデスのタイトル争い激化

2021年06月29日(火)5:27 am

最近、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が相次いでいくつかの「技術指令」を出したが、これはやはり2021年のF1タイトル争いが白熱していることによるものだ。

2021年F1シーズンもこれまでに8レースを終えている。だが、FIAは5月以降ウイングの柔軟性、タイヤ空気圧、ピットストップ速度などに関するさまざまな技術指令を出している。そして、こうした流れが生じている背景にメルセデスとレッドブルがここ数年の間は見られなかった接戦を繰り広げていることがあるのは確かだ。

アルファロメオのチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、こうした動きに対して、今やF1チームたちはプレスリリースよりもFIAの技術指令に取り組むことが求められていると皮肉を語り、次のように付け加えた。

「次はフロントウイングのたわみに関することだろうね。私はシーズンの途中でこのようなやり方をするのは正しいことだとは思わないよ」

FIAのF1レースディレクターを務めるマイケル・マシは、一連の技術指令が激化する2021年のF1タイトル争いに直接関係していることを認めている。

「長い間このような状況を迎えることはなかったので、特定の問題を明確にする必要が出てきている。そして技術指令はそれに役立つのさ」

「それを選手権管理のためのメカニズムだと言うつもりはないが、これは我々の技術部門の観点から規則における特定の条項を説明するためのものなんだ」

「この目的は、異議申し立てを防ぐことだよ」

現在ドライバーズランキングトップに位置しているマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の父親ヨス・フェルスタッペンは、こうした状況が過熱してきている背景にはメルセデスとレッドブルの首脳陣たちの人間関係のもつれも絡んでいると考えているようだ。

ヨス・フェルスタッペンはドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』に対し、レッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)とメルセデスのトト・ヴォルフ(チーム代表)という2人のオーストリア人の名前を挙げながら次のように語った。

「ヘルムートとトトは仲が悪いんだ。だが、このような競技では、それもゲームの一部だよ」

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