レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、マックス・フェルスタッペンとの契約に“パフォーマンス条項”が存在することはそれほど大きな問題ではないと語った。
今月に入ってついにメルセデスとルイス・ハミルトンが新たな契約を結んだことが発表されたが、それは2021年のみの契約であることが明らかとなっている。
こうした中、レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は先週、フェルスタッペンと交わしている契約の中に“パフォーマンス条項”と呼ばれる契約解除条項が定められていることを明らかにしている。
その具体的な内容までは明らかにされていないものの、仮に2021年シーズンにフェルスタッペンがF1タイトルを争えるような状態とならなければ、本来2023年までとなっている契約を中途解除できることになると考えられている。
こうしたことを受けて、メルセデスが2022年のドライバー候補ナンバー1としてマックス・フェルスタッペンの獲得を狙う可能性もあるのではないかとのうわさもささやかれている。
ホーナーも15日(月)に、仮にメルセデスが2022年にハミルトンの後任を探す必要が生じたような場合には当然メルセデスもフェルスタッペン獲得を視野に入れてくるだろうと次のように語った。
「ルイスがやめることにした場合には当然マックスが(メルセデスの)候補リストの一番上に来るだろうね」
しかし、ホーナーはフェルスタッペンの契約にあるパフォーマンス条項はそれほど大きな意味を持つものではないとも考えているようだ。
「こういうものすべてに言えることだが、それはドライバーにそこにいたくないと思わせるためのものではないんだ」
「契約よりも人間関係の方が重要だし、私の経験から言っても、契約書を引っ張り出すことになるのは何か問題を抱えたときだけだよ」
「マックスとの関係は非常に強固なんだ。彼はこのプロジェクトと我々がやっていることを信じているし、レッドブルが行っている投資も目にしているからね」
そう語ったホーナーは次のように付け加えた。
「我々が競争力のあるマシンを提供できるかどうかにかかってくる。それが彼の望んでいることだし、我々の望んでいることだ。つまり、我々は同じ状況にあるんだ」