2021年シーズン序盤のF1カレンダーにさらに大きな修正が加えられるかも知れない。
過去最多となる全23戦が盛り込まれた2021年のF1カレンダーだが、すでに開幕戦として予定されていたオーストラリアGPは11月に延期され、上海で開催予定だった中国GPはキャンセルとなっている。
これによりバーレーンGP(3月28日決勝)が今年の開幕戦を務めることになり、当初はカレンダーになかったイタリアのイモラ・サーキットが昨年に続いて第2戦(4月18日決勝)としてF1レースを開催することになっている。
そして、現時点では5月2日に決勝が行われる第3戦はまだ開催地が決定していない状況だ。
伝えられるところによれば、ここにポルトガルGPが割り当てられる可能性が高いと言われている。
だが、ポルトガルでは新型コロナウイルスの状況が悪化の一途をたどっており、病院も患者の受け入れが困難な状況となってきているようだ。報道によれば3日(水)にはドイツから軍用機で医師や人工呼吸器などがポルトガルに緊急輸送されたという。
こうした状況を受け、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は次のように報じている。
「伝染病によりポルトガルでのレースが困難となった場合に備え、バーレーンで2つめのレースをするという考えが浮んできている」
『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、F1では4月18日に決勝が予定されているイモラでのレースを1週遅らせて4月25日決勝に変更し、その前にバーレーンでの2つめのレースを割り当てることを検討するのではないかと予想し、次のように付け加えている。
「現時点ではF1は何もコメントしておらず、これは推測にしか過ぎない」
この推測が正しければ、2020年にもシーズン終盤の第15戦と第16戦を連続開催したバーレーンがわずか4か月そこそこの間にまた2レースを行うことになるわけだ。
だが、アルファロメオのチームマネジャーを務めるベアト・ツェンダーも、バーレーンであればかなり安心してレースができるのではないかと考えているようだ。
「我々はバーレーンには非常にいい印象を持っている」
「昨年の経験から、バーレーンは我々に最高の安全を保証してくれることが分かった。私に言わせれば優等生だったよ」
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったツェンダーは次のように付け加えた。
「これほど効果的に検査が行われ、すぐに結果が得られたところはほかになかったよ。質問には常に数分以内に回答があったしね」